[東京 14日 ロイター] – 加藤勝信官房長官は14日の閣議後会見で、24日に米国で開催される日本・米国・オーストラリア・インドの4カ国首脳会談(クアッド・サミット)に菅義偉首相が出席する方向で調整を始めたと明らかにした。
加藤長官は、首相は自民党総裁選挙に立候補しないものの「各国首脳と関係を作り、後継首相につないでいくことは重要」との認識を示した。訪米時に2国間の首脳会合を行うかについては「何も決まっていない」という。
加藤長官は、自由で開かれたインド太平洋の実現に4カ国の首脳が深くコミットしていることを確認するとともに、ワクチン協力をはじめとする新型コロナ対策などについて対面で話し合う「極めて重要な機会」と意義を強調した。
台湾海峡の平和と安定の重要性や北朝鮮情勢が取り上げられる可能性については「具体的な内容は調整中」と述べるにとどめ、「4首脳がさまざまな課題について忌憚なく議論することが非常に大事だ」と指摘した。
(和田崇彦)