「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。
第16回の今回は手土産編。
推し手はライターJUNERAY、3yk、北向ハナウタ、進行は編集部の古賀です。
こちらの記事では編集部古賀が「御門屋 揚まんじゅう・揚もちギフト」を推します。
登場人物
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。酒と花を自在にあやつる能力者。
休日は山を登り川を渡り海で石を拾う。意図せず人をしみじみとさせる。
キリン、ナンバープレート、国旗を愛好。混沌とするものごとを見やすくまとめることができる。
サイト編集部員で当企画の仕切り役。持ち前のカンの悪さから手土産で失敗し続けてきた。
手土産に失敗し続けた人生にさよならを
古賀:
ヘーイ! 盛り上がって4名やってまいりました! 今回は推す飯、手土産回です! みなさま、張り切ってよろしくおねがいしまーす!
JUNERAY:
わいわい
ハナウタ:
がやがや
3yk:
ワ~
古賀:
さてさて、ひとくちに手土産といいましても、親戚宅、友人宅、友人大勢のパーティー、会社とかつきあい系……とシチュエーションがいろいろかなと思うんですが……
JUNERAY:
今回は特別なにか設定はありますか?
古賀:
はい! 当初「友人宅に遊びに行く」を一旦条件として選定をお願いしまして、でもこれならこういうシチュエーションでもいけるね! みたいに幅を広げてお話させてもらえたらと思っております!。
ハナウタ:
了解です!
3yk:
可能性が広がる!
JUNERAY:
楽しみ!
ハナウタ:
全員で盛り上げてる。
3yk:
ヨッ!
JUNERAY:
古賀さん屋!
古賀:
この3人だったら何を持っていってもめちゃくちゃよろこんでくれそうでもう感激……。
イキらない東京みやげ
古賀:
とにかく私は手土産を失敗し続けた人生でして……。いろいろあった後にやっとたどりついたのがこの「御門屋」という揚げまんじゅうのお店のギフトセットです。
JUNERAY:
揚まんじゅうと揚もち!
3yk:
あっ、御門屋めっちゃ好きです!
古賀:
わ! まじですか! おいしいですよね。
ハナウタ:
食べたことないです、気になる。
古賀:
まず推しポイントなんですが、私は埼玉から東京に出てきてから、もともと父母の実家がそのあたりということもあってずっといわゆる城南地区をうろうろしてるんです。目黒・品川・太田を行ったり来たりしていて。で、この御門屋は目黒のお菓子屋さんなんです。
3yk:
目黒なんですね!
JUNERAY:
「目黒のお菓子屋さんのお土産」って、すごいおしゃれなものもらった感ありますね。
3yk:
いいもの感。
古賀:
ギフトの中のパンフレットに地図が入ってまして、これが目黒にある店舗近辺のイラストマップで、ちょっとかわいいんです。
JUNERAY:
えー! 地図かわいい!! 地方のお土産っぽい雰囲気がありますよね。
ハナウタ:
あります、広島のむさしの弁当とかもこんな地図入ってます。
古賀:
そうそう! そうなんです! 都会ではあるんですが、地元っぽい感じがあってそこが良いなと思って。
3yk:
地図、見入ってしまいました。
JUNERAY:
もらった人が「ここにお店あるんだ~」ってまじまじ眺められるのがいいですね。
古賀:
見ながら、うちはこの辺で~、今度来て! みたいな話になったりとか、会話が広がったら泣くほどうれしい。
3yk:
会話の種になるの、おみやげとして心強いですね。
甘いとしょっぱいと甘じょっぱいが詰まった1600円
古賀:
今回はおおむね1500円前後でみなさんに選んでいただいたんですが、これは税込みだいたい1600円です。
ハナウタ:
いいラインの金額。
JUNERAY:
手土産にちょうどいいお値段。
ハナウタ:
御門屋、昭和27年創業なんですね。
古賀:
そうそう、歴史もあるので、3ykさんみたいにたまに知ってる人もいるのがミソで。「あ!知ってる!」って言ってくれる人がいるとほっとするんですよね。
ハナウタ:
品物の知名度は手土産の難しいところですよね。
古賀:
くぅぅ、そうなんですよね。むちゃくちゃご存知の味、というのは安全だけど、意外性もあったほうが楽しいですもんね。でも誰も知らないし興味のないものぶっこんでも白けるしよぅ。
3yk:
なるほどなあ。
古賀:
で、ふたつめのポイントとして、甘いものと塩っぱいものが入ってるんですよ。
ハナウタ:
あーバランス。
3yk:
無限に食べれるやつ。
古賀:
御門屋は揚まんじゅうのお店なんですが、このギフトセットは両脇に揚もちが入っております。
JUNERAY:
「持っていった家主さんが甘いの苦手だったらどうしよう」って悩むことありますもんね。
古賀:
それ!!!!
3yk:
それ!!!
ハナウタ:
ビックリマークが全部で7つ出た。
JUNERAY:
甘いものとしょっぱいものが1600円でカバーできるのはうれしい。
ハナウタ:
全方位カバーだ。
JUNERAY:
だいたい保険に2つ使って3400円くらい使うことになるんですよ。
古賀:
あのJUNERAYさんでもそうなのか……。
3yk:
しかも揚もち、しょうゆと塩なんですね。敵なし。
古賀:
3ykさん! いい指摘です。
3yk:
やった!
古賀:
塩味はストレートに塩で、醤油味は甘いじょっぱいんです。
3yk:
甘じょっぱなんだ…!
古賀:
甘いとしょっぱいだけではなく、甘じょっぱいも入っております。
味は「うまい」
ハナウタ:
味は! 味はどうなんですか!!!!
古賀:
うまいです。
3yk:
うまいだろうな~。
ハナウタ:
うまいか~。
JUNERAY:
最強ってことですね。
古賀:
揚げたまんじゅうって、間違いなくうまいですよね、でもまあ健康にはどうかな……という甘やかした味だと思うんです。
3yk:
かなりパワー系ですよね。
ハナウタ:
甘いものを油でどうにかしてますからね。
古賀:
自分で買うには罪悪感がある、だから、買って差し上げる、すると「仕方ないなあ」でやむを得ず食べるしかない。すると、「うまい」。
JUNERAY:
人からもらってちょうど嬉しいお菓子。
古賀:
しかもせんべいも揚げたせんべいですからな。
ハナウタ:
仕方ないなあ。
JUNERAY:
お茶でも淹れちゃおうかなあ(いそいそ)。
古賀:
仕方なく食べてうまがっている皆の顔が目に浮かびます!
訪問先の子どもと絶対に仲良くしたい
古賀:
ちなみに饅頭はごまとこし餡の2種なんですが
JUNERAY:
素敵…。
古賀:
これ、中はどっちもこし餡なんです。ただ、ごまの方は生地にごまが入ってて、かおりがすごいんですよ。
ハナウタ:
あちゃー。
古賀:
ごまのかおりでこし餡がごま餡か? くらいの風情を出してきます。
JUNERAY:
それは絶対においしい!!!
3yk:
黒ごまがぷちぷちしてて弾けるんですよね。
古賀:
そうそう!
ハナウタ:
ごまを経由して甘いものにもしょっぱいものにもスムーズに移動できるじゃないですか。
古賀:
ハナウタさん、よくわかっていらっしゃる。
ハナウタ:
やった。
JUNERAY:
これならお子さんがいても喜ばれそう! 「お子さんに差し上げられるお菓子」って案外難しいんですよね。何なら一緒に食べられるかな…ってちょっと悩みます。
古賀:
絶対に子どもと仲良くしたいものね! この人は好きな大人だと認識してもらいたい! そんで「ちこちゃん」って呼ばれたい。
3yk:
野心!
古賀:
これは仲良くなる以前の大失敗なんですが、かつてよくおせんべいのセットを手土産にしていたことがあって、うっかりピーナツが入っているのに気づかずにナッツアレルギーの子がいる集まりに持って行っちゃって、しまった! と思ったことがあったりして。
そういえば、JUNERAYさんもナッツのアレルギーお持ちでしたよね!
JUNERAY:
そうなんです!
ハナウタ:
そうだった。
JUNERAY:
ピーナッツは食べられるのですが、くるみなんかがダメで。くるみって美味しいお菓子によく潜んでいるではないですか…。涙を飲んだことは一度や二度では…。
古賀:
それ、絶対にわたし覚えとくから。
ハナウタ:
古賀さんの力強い言葉。
JUNERAY:
心強い!
古賀:
アレルギーのことはなにしろ先に確認というのがありますよね。
ハナウタ:
そう考えると手土産って細い細い橋ですね。
古賀:
そうなんですよね…。
ハナウタ:
よくぞこの細い橋を渡って…この揚まんじゅうセットにたどりついて…。
3yk:
古賀さんの経験値!
名店は知らない
古賀:
さらに手土産残念エピソードいろいろありまして。
JUNERAY:
なんと
古賀:
知る人ぞ知る和菓子屋の名店の名物を親戚の集まりに持っていったら誰もその名店を知らないとか。しかも地味なお菓子だったのでめちゃくちゃ盛り下がってしまい。
JUNERAY:
わー!よかれと思ってが外れてしまうタイプの…。
ハナウタ:
あー、有名店or華やかさ あたりは鉄板ですね。
古賀:
そうそう、「名店」は「有名店」とは違うんですよね……。
JUNERAY:
逆に知ってる方だったら超高ポイントなので、賭けですな。
古賀:
あとはシュークリームたくさん持っていったらみんなご飯でお腹いっぱいな上、シュークリームだから賞味期限が激短だったり……。
ハナウタ:
残ったシュークリームの空気感、すごい想像できます。
3yk:
想像してシュンとなってしまいました。
古賀:
そんなわけで、たどりついたのがこの揚まんじゅうセットだったのでした……。
JUNERAY:
厳しい道のりの果ての正解という感じで、重みがありますね……。
ハナウタ:
これは拍手だ。
3yk:
よくぞ見つけてくださった。
古賀:
みなさまに認めていただいて憑き物が落ちました!
JUNERAY:
あらゆる和菓子屋さん、甘いものとしょっぱいものの詰め合わせボックスを売ってくれないかしら…。
古賀:
あっ!それは提言ですね……!
お酒だったらどうするか
古賀:
ちなみに、今回JUNERAYさんがお酒のご紹介なので、そこへの橋渡し的に私がもうひとつ見つけた、どこへ持っていくにもなんとかなりそうな品として以前も取り上げたんですが「伊勢丹のビール」があって。親戚に喜ばれそうなやつとしてここに記録させてください!
JUNERAY:
これかわいいですよねえ!!
3yk:
チェック柄の!
ハナウタ:
これはうれしい。
古賀:
ね! 紙袋のビール、という意味のわからなさも良いんですよね。最近は揚まんじゅうかビールかで乗り越えている、という私の手土産ストーリーでした。
登場人物
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。酒と花を自在にあやつる能力者。
休日は山を登り川を渡り海で石を拾う。意図せず人をしみじみとさせる。
キリン、ナンバープレート、国旗を愛好。混沌とするものごとを見やすくまとめることができる。
サイト編集部員で当企画の仕切り役。持ち前のカンの悪さから手土産で失敗し続けてきた。