犬は飼い主の顔面クッションを噛むのか

デイリーポータルZ

最近、顔面クッションが大人気。つまりは、動物の顔面のみが描かれたクッションである。

なかなかにビジュアルショックではあるが、クッションとしても有能で、我が愛犬も、つい噛んだりして戯れちゃう逸品となっている。

ここでふと、気になることが。

もし飼い主(僕)の顔面クッションがあったとしたら、愛犬ももは、一体どんなリアクションを示すのだろうか!? 飼い主の顔にかかわらず噛みまくるのだろうか!? 実際に作って調べてみたいと思うッ!
 

ってことで、そんな大人気の顔面クッション。

まぁ大人気、かどうかはわからないが、とりあえず100均にも売られているから大人気なのであろう。

このように、犬とか猫とか動物の顔面が、そのままクッションになっているという、かなりビジュアルショックな逸品である。ちょうど柴犬のもあったのだが、例えばこんな感じで

チョー顔面。見方によってはグロい。動物モノはかわいいからと、顔面モロでやってしまったのだろう。一方、猫ならこんな感じで

チョー顔面。ゆるキャラくらいデフォルメ化された形ならまだしも、こんなリアルな形でやらなくても。発想がエグい。で、我が愛犬ももだが、こんな顔面クッションとはどう付き合っているのか、というと

!! わりと戯れていた。顔面、変にリアルゆえ敵対心が生まれるのか、ほどよく噛んでいたのであった。まぁやむをえまい。

では一方、もし飼い主(僕)の顔面だったら、ももは一体どんなリアクションを示すのであろうか!噛まずに愛でてくれるのだろうか!?

ってことで、飼い主、つまりは僕の顔面のクッションを作らざるをえなくなった。自業自得だが、そもそも何それ。そこで仕方なく、いったん自分の顔を出力。これを元にしていきたいが、まずは布地として

布団のカバーを用意。さすがの実家感。そこに、だいたいのサイズで

下書き開始。顔面ゆえ、顔のパーツを順に描いていく。

ちなみに顔面クッション、やや横長楕円がフォーマットのようなので、そんな仕様を意識する。

下書きだが既にグロい。そして耳の位置は、猫耳や犬耳とは違うので

ちゃんと横につくことを意識する。リアルを念頭に、自分の顔を紡ぎだしていくにつれ、

不穏さも醸し出され、

・               「……散歩は?」

ももも距離を置いていた。

そして着色である。写実的絵画を描くように

アクリル絵の具で、塗っていく。

妙に楕円気味なので、顔を塗っている気はしない。

・                     「……ゴハンは?」

飽きるもも。ちょっと待っててね。後であげるからね。で、さらに。本家も動物の毛の一本一本までリアルだったので、コチラも一本一本

まさに不毛なリアリティーを施していく。細かい色味は

色鉛筆までも使用。そして僕のアイデンティティー

メガネも雄弁に表しておこう。

で、描けたら、今度は下面。本家顔面クッションも下面は、黒地の別布だったので、黒い布と言えばやはり、

学校での習字の際の下敷き布が最適!なので、それを、型どって

裁断する。学校ゴメン。では、これらをミシンで合体だ!が、

その際に、黒布と、絵を描いてた布は裏返す形で縫い付け。

このように縫合することで、できた袋状のを、中からベロっと
ひっくり返すことで、

縫い目が内側に隠せて、いいね!となるのだ!が、キモイ顔が描かれてるので

なかなかのグロさ。ほぼ呪霊。あと少し我慢だ。では、本家のような柔らかさを具現化すべく、クッションの醍醐味と言えるワタワタを

中に突っ込む!そして、あとは

縫い止めることで、これにて!

こうして、ついに完成した、飼い主顔面クッションが、コレだ!!

ぎゃッ!! キモッ!!!! 病的なリアルさが、見事に狂気を醸し出している。ほぼ特級呪霊。あらゆる角度から見ても

クッション的なふくらみ具合が

また脅威なのであった。なんかゴメン。

では、こうして完成してしまったダークマターを、愛犬に捧げたら、
一体どんなリアクションを示すというのか、

他のは噛んで戯れてたけど、飼い主の顔面だけに、愛情をもって、優しく接してくれるのだろうかッ!?

すると、もも。さっそく顔面たちに近づいてくると、

その中から

飼い主クッションに興味を抱き、喰いついている模様!さすが愛犬!

ではあらためて、それをももに、差し出してみたところ…!

!!

!!!!

あああああ!!!

あああああああああああ!!!!!! いつにもまして

噛みまくりッ!!! もも、それ、いつも世話になってるはずの、僕なんですけどーーーーーーッ!!

飼い主、無残ッ!!!!!

…と、早々に哀れな結果となったわけだが、まぁこの日はきっと、ももご機嫌斜めだったのかもしれない、ってことで、別の日に改めて!

飼い主顔面クッションを、再びももの前に、差し出してみたところ…

!!!!

!!!!!!!!

…まぁしっかり噛んでくれてね。きっと美味しいのかなそれ。

まぁまだ気分が晴れてなかったのかも、ってことで別の日に改めて!

今度こそは愛でてくれると信じて、また差し出してみたところ…

!!!! 

!!!!!!!!!!!!!

…………………。僕に…何か恨みでも……あるの……かな?

でも、別の日ならきっと…!ってことで、再び

差し出してみたところ…

 !!!!!!!!!

………………。

でも気を取り直して、また別の日に差し出してみたところ

!!!!!!!!!! 

!!!!!!!!!!!!

なら、落ち着いてそうな別の日に

 また差し出してみ

なら、また別の日に

差し

……と、もうほぼ条件反射でバイト、ということで、この邂逅においては、飼い主への愛情は特に察せられなかったが

いずれにせよ顔面クッションには、犬的ストレス解消に最適な
噛みごたえスペックも、あるようなのであった!

すごいぜ顔面クッション!! ということで、ぜひみなさんもGET、もしくは自作(面倒くせぇ)していただけたら幸いです。ではまた。

 

はい、以上いかがでしたでしょうか今週の「こんな顔面はイヤだ」。いい飼い主をめざしていきましょう。

でも仲がいい時もあった。

 

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