菅首相の混乱と迷走で自民は危機 – 早川忠孝

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岡目八目と言う。

勝負事をしている人の横で、あれこれ口を挟む人は嫌われてしまうだろうが、ブログでそっと呟いているくらいだったら、時には役に立つかも知れない。

どう見ても自民党は大変な危機に直面している。

一番深刻なのは、やはり菅さんの混乱と迷走ぶりだろう。

菅さんに菅さんなし、という欠陥が今ほど明確になったことはないのではないか。先日久しぶりに休暇を取られて、しばし雑念から解放されて往年の力を取り戻されたのかな、と思っていたが、やはり一人で考えたことには無理がある。

菅さんの参謀がどこにいるのか心配になる。

とっておきの秘策を思い付いたはいいが、どこからどういう反発が湧いてくるかまでは考えが及ばなかったのかも知れない。

菅に菅なし。

多くの人が懸念していた事態が、今まさに現出したようだ。

ご自分では周到に考え抜いたとっておきの秘策だったろうが、結局は撤回せざるを得なくなった。

腹を割ってし何でも相談出来る人、どんなことでも何とか形に出来る信頼出来る仕事師が傍にいなかったのだろう。

明日あたり新しい党役員人事等を然るべき人と相談されるようだが、今の状況ではすんなり行きそうにない。

かなり気の毒な状況に追い込まれてしまっているようだ。

二階さんの後の幹事長を石破さんにしては如何か、という話が一部で出回っているが、それで自民党が置かれている今の状況が好転するようには思われない。

石破さんは頼まれたら嫌とは言わないタイプかも知れないが、まあ、幹事長は引き受けない方がいいだろう。