[香港 20日 ロイター] – 複数の関係筋によると、中国の規制当局は米国上場を目指している中国企業に対し、データの管理・監視を第三者企業に委託させることを検討している。
民間企業の規制強化の一環。第三者企業は国有企業が望ましく、国内データの海外移転を制限できると考えているという。
関係筋によると、中国政府は海外に上場した中国企業が海外機関へのデータの引き渡しを強制され、国家安全保障上の脅威につながる事態を懸念しており、今回の措置でこうした懸念を緩和できるとみている。
中国政府は国内のインターネットプラットフォームに対する取り締まりを強化しており、今回の措置は規制当局が検討している案の一つという。
最終決定には至っていない。関係筋によると、規制当局は海外に上場する全ての中国企業の監視を強化する対策の一環として、資本市場参加者と今回の措置について協議した。
データの引き渡しを巡る問題に関する正式な枠組みは9月にも導入される可能性があるという。
中国証券監督管理委員会、サイバースペース管理局のコメントは取れていない。