Intelは、XeアーキテクチャのHPC向けとなるXe-HPCアーキテクチャを採用した「Ponte Vecchio」(ポンテベッキオ)を、HPC向けに投入する計画を昨年(2020年)明らかにしている。Intelがオンラインで開催した「Intel Architecture Day 2021」において、そのPonte Vecchioの詳細が明らかになった。
ソフトウェア環境はoneAPIにより実現、バージョン1.1は年内に正式版に
このPonte Vecchioを利用したAIの学習や推論を行なうプログラムは、Intelが提供しているoneAPIを利用して開発可能。既にx86 CPUを利用したAI学習や推論のプログラムコードがあれば、oneAPIを使って容易にGPU対応のプログラムにできる。
サポートしているのはIntelのGPUだけでなく、NVIDIAやAMDのGPU、さらにはArm CPUなどもターゲット。加えて、oneAPI Rendering Toolkitなどを利用すると、Xe-HPCによるリモートレンダリングの実装も容易になるという。
こうしたドメインスペシフィックなツールキットを今後も追加していくことで、Xe-HPCを様々な用途のアクセラレータとして容易に利用されるようにしたい、というのがIntelの狙いだ。oneAPI 1.1は現在暫定バージョンが提供されているが、正式版は今年(2021年)の終わりまでにリリースされる予定となっている。
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