河野ワクチン担当相の評価に疑問 – 非国民通信

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甘利氏「ワクチン迷走といわれた担当相の評価が上がるとは」 総裁選で河野氏に皮肉(産経新聞)

 自民党の甘利明税調会長は6日、国会内で講演し、党総裁選(29日投開票)への出馬の意向を示している河野太郎ワクチン担当相について、「菅義偉(すが・よしひで)首相がダメだとたたかれた一番の原因が新型コロナウイルスワクチンの迷走と言われ、それでワクチン担当相の評価が上がるってどういう構図になっているのか良く分からない。半分くらいは菅首相に分けてやったら」と皮肉混じりに語った。

 日本国内のワクチン接種ですが、実際のところどうなのでしょうか。動き出しは遅くオリンピック期間には完全に間に合いませんでしたが、公表されるデータを見る限り摂取率自体は順調に伸びていることになっています。ただ自分は9月に入って自衛隊の集団接種が40歳以上を締め切った後も予約受付すら始まらないハズレの自治体に住んでいますので、どうにも上手くいっていないような印象を拭うことが出来ません。

 まぁ真っ当な自治体に住んでいれば、事情は違うのでしょう。ワクチン接種の地域格差にはもう少し注目されて欲しい気もするところですが、あまり話題にはなっていないような気がします。隣接する自治体の全てにワクチン接種の予約受付開始で後れを取ったとあらば、議会で市長が槍玉に挙げられていたとしても不思議ではないですけれど、どうにも自民と民主双方の会派との関係は悪くないようで……

 それはさておき、このワクチン接種の進捗あるいは遅れは、誰の責となるのでしょうか。ワクチン接種を巡る混乱は政府の支持率低下の一因ともなっているわけですが、それでいて河野ワクチン担当相の評価だけが上がっているとすれば、それは理不尽な話に違いありません。でもまぁ、そういう人っていますよね。複数の社員で対応したのに、一人だけ賞賛される人、評価される人は皆様の職場にもいると思います。

 いわゆる「プロ経営者」の類には行く先々で業績を悪化させてきた負の実績の持ち主も少なくありません。それでも別の会社から請われて社長に就任する等々、自らの評価を高めることには成功している人も多いわけです。往々にして業務遂行能力と評価を得るための能力は一致しないと言いますか、組織の足を引っ張って昇進する人もいれば組織を支えてきたのにリストラの標的にされる人もいる、世の中そういうものなのでしょう。

 いずれにせよ河野ワクチン担当相は菅内閣の一員として仕事をしてきたのであって何もかも一人で担当してきたのでもなければ、菅内閣とは異なる独自路線でやってきたのでもありません。ならばワクチン接種を巡る評価は菅も河野も同程度であって良さそうな気はします。そうならずに一方だけが評価を高めるなれば、それは他人の手柄を自分のものにする能力に長けた人間であることを証明するものなんだろうな、と思いますね。

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