こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
新型コロナの感染拡大が続いており、私の事務所にも保健所対応などについて日々陳情が入るような状況です。
こうした際に国民と行政をつなぎ仲介するのも政治家の重要な役割ですが、肝に銘じなければいけないのは
「特例対応を求めてはいけない」
ということです。たとえ感染症で命の危機に晒されているのが、自分の家族であったとしても。
「例外」や「特例」があるところに、権力の腐敗や汚職が容易に忍び込むからです。
きっと具合の悪そうな知人を目の間にして心配で堪らなかったのでしょう。気持ちは痛いほどわかります。
本件はまだ週刊誌報道の情報のみであり、私とは同期当選でもある石川議員本人からの詳細な説明を待ちつつも、ここからは一般論として。
この記事の通り、救急隊が診断・保健所が判断したものを覆そうとしたならば、それは典型的な「特例対応」になってしまいます。
基準を満たしているのに、行政や現場がサボタージュをして然るべき措置を行わない場合に、その不公正・不備を正すのは政治家・議員の役割(行政監視)の一つです。
ただそうでないものを、議員という「権力者」が押し通そうとするのは、不適切な権力乱用と言わざるを得ません。
また当然のことながら、救急隊を撮影して動画で晒そうとする行為は論外で、事実なら不法行為の可能性もあります。
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そして何よりも、議員の仕事のど真ん中は立法やルール・制度づくり。
目の前の人を助けることも勿論大事ではあるものの、より多くの人が助けられるように医療体制の強化・医療制度改革を進めたり、そのために必要な予算措置や立法作業をしなければなりません。
指数関数的に増える感染症に対して、医療体制の強化は追いつかないという指摘もある一方で、それでも一人でも多くの方がベッドに入れるようにすることはこの局面で必要不可欠です。
熱い思いを抱いて国会にやってきたであろう同世代の石川大我議員には、本件への説明とともに、ぜひ医療体制強化のための立法措置にご尽力をいただければと願うばかりです。
そして抜き差しならない局面が続く中、経済対策・補正予算編成を急ぐためにも、一刻も早い臨時国会の開催を求めてまいります。
それでは、また明日。
音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 37歳
1983年東京都北区生まれ。海城中・高校→早稲田大学政治経済学部を卒業後、モエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、都議会議員に(二期)。 地域政党「あたらしい党」前代表。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、政治や都政に関するテレビ出演、著書も多数。37歳、二児の父。日本維新の会から公認を受けた参院選にて初当選、参議院議員に。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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