日本医師会などの医療団体が29日に会見し、「新型コロナウイルス感染症の爆発的拡大への緊急声明」を発表しました。
- 首都圏をはじめ感染者が急増している地域に早急に緊急事態宣言を出し、また対象を全国とすることの検討
- 感染収束のめどがつくまで、徹底的・集中的にテレワークや直行直帰の推奨
- 40~64歳や疾患のある人へのワクチン接種の完了
の3点を政府に対して求めました。
危機感を煽るだけで医療体制の充実を図らないことに対する批判が多くなってきました。医師会はその前にやることがあるのではないかという声も。
医師会には全国対象の緊急事態宣言の前に病床確保とコロナ診療をやるべき。164万の病床に対して3万しか使われていないのは、明らかに歪すぎ。インフルエンザと変わりない状況になりつつある今であれば、5類への引き下げを検討すべきと思います。
— まなたけ (@manatake_o) July 30, 2021
また現役世代に負担を押し付ける形にならないか心配する声も上がっています。
岩田プロは「医療崩壊は医者や看護婦がたいへんだからじゃないんです。本当に病院に行きたい人がいけなくなることなんです」ってまた国民のため的に言うけど、そもそも、現役や若者は病院にいかないから。
日本の医療費のほとんどは高齢者が使ってます。
高齢者のためにまた現役は死ねばいいの構図 pic.twitter.com/ldK58ioBeN
— Isseki Nagae/永江一石 2回接種済み (@Isseki3) July 30, 2021
その現役世代に対しては、自粛によって自分の給与がどれだけ減ったか考えてみましょうという冷静な訴えも。
緊急事態宣言や自粛がタダだと思ってる人が多すぎるんだよね。飲食店の協力金は誰が払うのか、傷んだ経済を尻拭いをするのは最終的に誰なのか、少しぐらい頭を働かせれば、すぐに分かることなんだけどね。給与明細の内訳すら把握していない国民が大半だから、こんな愚かなコロナ政策が罷り通るんだよ。
— 説教おじさん (@partyhike) July 27, 2021
もちろん、この宣言を深刻に受け止めている国民も多いですが、もはや国民感情の分断は避けられない中での緊急声明。
自粛をお願いするだけでは、正直者がバカを見る社会になってしまいます。これはとうに現実になってしまっています。
客引きを利用している店は5店舗で、いずれも組合に加盟していない。午後7時台から連日満員で、男性店長は
「今は年末並みの忙しさ」と笑顔で話す。「正直者がバカを見る」社会では、道徳的に生きていては敗者になるだけですね。— 橘 玲 (@ak_tch) July 7, 2021
われわれが将来どのような社会を残したいのか。その判断の瀬戸際に立っています。