また来たか……。ペヤングを愛しペヤングに愛された黒帯ペヤンガーの私、P.K.サンジュンはそうとしか感じなかった。何の話かというと、2021年7月26日から発売開始となったペヤングの新商品『獄激辛にんにくやきそば』のことである。
本商品は地獄のように辛い「獄激辛シリーズ」の第4弾で、今回は比較的相性が良さそうな「にんにく」が加わった。果たしてその味は? 辛さは? にんにく様の主張は? 詳細は以下で報告したい。
・第4の刺客
2020年2月の「獄激辛やきそば」を皮切りに、これまで獄激辛シリーズは「獄激辛カレーやきそば」「獄激辛坦々やきそば」が展開されてきた。つまり今回の『獄激辛にんにくやきそば』は、獄激辛が放った “第4の刺客” ということになる。
食べてから数分は口回りがビリビリと辛く、お腹の中は燃え盛り、最終的にはトイレで涙を流すほど辛い獄激辛。誇張なしに「インスタント麺史上最も辛いシリーズ」と言っていいだろう。
・にんにく様は辛さに勝てるのか?
対する「にんにく」は、香り界の頂上に君臨する絶対的なニオイ王。辛味とニオイは融合するのか? それともケンカしてしまうのか? ちょっと想像がつきづらい。
「従来の獄激辛シリーズと同等の辛さに、にんにくの風味をしっかりと効かせた強烈な仕上がりの商品です。泣けるほどの辛さとにんにく臭のWパンチはインパクト絶大です」
ペヤングはこのように発表しているが、自ら “強烈な仕上がりの商品” と豪語するとは相当な自信があるに違いない。これまで全ての獄激辛を制覇してきた私が、その実力を確かめてみようではないか。
というわけで、さっそく『獄激辛にんにくやきそば』の調理開始! 作り方はいつものペヤングと同様で、湯切りをしてソースを絡めれば完成だ。特徴的だったのは獄激辛独特の “酸っぱ辛いニオイ” をにんにく臭が上回っていたこと。で、食べてみたところ……。
ほう。
やはりというべきか、従来の獄激辛と比べて口に入れるまでは圧倒的に食べやすい。例えば初代獄激辛は、その酸っぱ辛いニオイだけでも相当な破壊力があったが、今回はニンニク様の香りが辛いニオイを見事に封じ込めていた。
さらにいうと、確かに『獄激辛にんにくやきそば』は辛い、メチャメチャ辛い。とはいえ、にんにく様のご加護のおかげで、2口目以降に箸が出やすい食べやすさがあった。「獄激辛史上、最も食べやすいやきそば」と言っていいだろう。
それでも唇のビリビリは20分ほど収まらず、最終的には泣きながらトイレに駆け込んだのだが、これなら完食できる人も少なくないハズ。第4の刺客は「初心者用の獄激辛」と認定したい。
ただし、圧倒的に辛いことは間違いないので「辛いのは苦手」という人はそれ相応の覚悟が必要だろう。ペヤング『獄激辛にんにくやきそば』はメーカー希望小売価格税抜き205円で発売中、いずれ来る “第5の刺客” を待ちたい。