右向きの防犯カメラのアイコンはちょっと珍しい

デイリーポータルZ

防犯カメラのアイコンを100種類以上集めたところ、左向きより右向きの方が少ないことがわかりました。

さらには個性的なアイコンも見つかったので、ジャンル別に紹介していきます。

斎藤公輔さんの記事に『街のレアキャラ「右目室外機」を探せ!』というのがあって、すごく好きなので、僕もなにかレアキャラを見つけたいと常々探していたところ、ついにある発見をしました。

それは――

防犯カメラのアイコンは、左向きより、
右向きの方が少ない!気がする!

(向きについては「自分から見た方向」で統一してあります)

ただ、「気がする!」だけだと説得力がゼロなので、大阪の街で防犯カメラのアイコンを見かけるたびに撮っていったところ――

とりあえず100種類集まりました!

これらを集計してみると――

左向き:70
右向き:18

という結果になり、右は左の約4分の1くらい。
(最終的には左向きが82種類、右向きは24種類見つかり、その比率はやや3分の1に近づきました)

右目室外機ほど激レアではないものの、逆に「見つけられたちょっとラッキー」な優しい遭遇率ですね。

その他の向きのものや、正面向きのものはさらに数が少なく、12種類ほどを発見。
ではここからはさらに細かく分類し、特徴的だったものを中心に紹介していきます。

1-1、上アーム系

どう分類するか迷いましたが、ひとまずカメラにアームがついているものをまとめました。

まずはアームが上にある「上アーム系」を。

最初なので割とノーマルな、左向きの上アームを。

きっちりとリアルめに描かれてますね。

背景がキラカードみたいなのもありました。

長く貼られているからか、キラキラ部分の輝きは若干弱かったです。

よりリアル系だとこういうのも。

ゴツくてなんかケーブルとかついてて、強そう!

上というか後ろにアームがあるものも。

箱とレンズという思い切ったデザインに驚きました。

文字で目立たせるパターンもありました。

白い文字のために他を黒くした結果、キラーンまで黒い。

そしてキラーンパート2!

見てるぜ!感がいいですね。

次は右向き防犯カメラ。

まずはノーマルっぽいものを。

文字系でおそらく最強なのがコレ!

真横を向いて立体感はないものの、文字を見せるのを最優先にしているのがわかります。

これはなんらかの電波が出ているタイプ。

センサーというか、これに当たると映るのでしょうか。

ちなみに、一ヶ所に両方が貼られているところもありました。

余すところなく見張っているぞ!という気概を感じます。

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1-2、下アーム系

次はアームが下にあるタイプです。

ノーマルではないですけどシンプルで、影の感じがかっこいい。

レンズのところだけリアルなので、全身タイツっぽくもありますね。

ここはアームが長~いタイプ。

つながれてるケーブルも長~い。

これはデザインこそありがちですけど、レンズを覗くと人の姿が!

芸が細かくて感心しました。

これはなかなか珍しいパターンで、壁の石に直接描かれていました。

もしかしたら、ステッカー的なやつを貼ったのかも。

右向きでは、レンズがぐるぐるなものがありました。

目を回してやろうという作戦かも。

これはすみっこに小さくあって、めっちゃカクカクしている防犯カメラ。

アームが薄そうに見えるので若干心配ですね。

こっちは逆に土台がしっかりしていて、しかも垂直についているというレアなパターン。

グリップのようにも見えて、なんだか握りやすそう。

下アームでも、左右揃っているパターンがありました。

どうやら1つの絵をを反転させて2つにしているようですね。

ちなみに、アームの上下はどちらが多いかというと、

このようになりました。

上から見張るイメージからか、上アームの方が若干多かったです。

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2、ホクロ系

防犯カメラのアイコンには「録画してるぞ!」というのを示すライトがある場合があり、それがホクロっぽく見えました。

まずはノーマルな左向き上アームのホクロ系。

ホクロの色はレンズとお揃いです。

これは今のと非常に似てるけど、なにかが決定的に違う防犯カメラ。

かなり似てるのに、絶妙に違うというのが謎すぎて面白かったです。

さらには眼球がセットされているものも発見。

もはや妖怪みたいですが、本体のフォーマットは同じなのが興味深いですね。

続いては下アームのホクロ系を。

形はありがちなタイプですが、気になったのは画像そのものの方。

よく見るとパソコンの画面を撮影した写真のようで、下にうっすらとタスクバーが。

直接画像を使わないという珍しいパターンでした。

そして見つけました逆ホクロ!

集めて初めて気づきましたが、ホクロの場所にも個性がありました。

こちらは右向きで逆ホクロ。

おまけにグラデーションがかったビームまで出ています。

これは真横を向いているのでアレですが、たぶん逆ホクロ。

右向きのホクロ系は2つだけで、両方とも逆ホクロでした。

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3、シンプル系

凝ったデザインの防犯カメラも素敵ですが、アイコンならではのシンプルなものも醍醐味です。

街でよく見かけるのこういうのでも、
並べて比べると微妙に違ったりします。
これはシンプルながらも立体的でオシャレ。
そして極限にシンプルで、見た瞬間思わず笑ってしまった逸品。

これでいい!という強い意志を感じます。

下アームだと、例えばこれと、
これが似てました。

さらに――

頭の出っ張りから電波が出ているバージョンも!

隊長機みたいでワクワクしますね。

右向きは少ないですが、例えばこういうのがありました。

カバーが寿司ネタのようなやつ。

あとは立体感が出ちゃってますが、これもシンプルといえばシンプル。

右向きは数が少ない分、シンプルもこの2つくらいでした。

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4、アームなし

これまでアームどうこうで分けていましたが、もちろんアームがなくカメラ単体のパターンもあります。

珍しいのだと、ドーム型の中身が丸見えのものがありました。

中身は丸見えですが、点々で示された守備範囲は広い。

これは抽象的すぎて、どうなってるのかよくわからない防犯カメラ。

地味に「映てますよ」も怖い。

逆にリアル系を突き詰めたパターンも。

どっかから画像を持ってきて貼っつけたのでしょうが、メーカーまでわかるほど鮮明です。

さらに似たようなリアル系。

側面には文字が追加されていて、レンズには小さく「Panasonic」と記されていました。
大阪だからか、それとも偶然か、リアル系は両方ともPanasonicでしたね。

右向きは……なんと1枚も見つかりませんでした!
右向きのアームなしは貴重と、新たな知識を得ました。

上アーム・下アーム・アームなしをグラフにすると、

こんな感じに。

下アームとアームなしが意外と拮抗していて、上アームだけが単独で多数派となっているようでした。

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5、その他

「その他」ではドーム型や、正面を向いたものをまとめました。

ドーム型でノーマルだとこういうのですね。

ドーム型でも左向きがありがちのようです。

これはドーム型なのにアームがある特殊なタイプ。

目がキラキラしていて、ピュアなUFOにも見えました。

これは正面向きホクロ系。

これも目にハイライトがあるので、一つ目宇宙人感がありますね。

こちらは真正面よりやや下向きという、大胆な構図。

天井から見下ろしている雰囲気ですが、この看板自体は目線よりも下に取り付けられていました。

その他系で最強に近いものも見つけました。

ドーム型+左右の防犯カメラという徹底ぶり。

しかも24時間見張ってるっぽいですね。強い。

6、ベスト5

ラストは個人的にお気に入りのベスト5です!

まずはコレ!

一見目立った特徴はないですが――

前述の防犯カメラを写して手描きしたもののようでした!

そのまま流用せず、あえて描き写すところに好感が持てますし、光を加えるというオリジナリティーまであって興奮しました。

次はカメラのフォルムも変わってますし、なによりWEBが可視化されているのがレアです。

インターネットの威を借りて、より防犯能力をアピールしていますね。

さらには全く別次元の、見ていて不安になってくる防犯カメラ。

「防犯カメラ」とわざわざ書いてあることが、こんなに有意義なことも珍しいですね。

そして一番驚いたパターンがこれです!

もはや防犯カメラですらなく、映画を撮るようなカメラ!

カメラマンや監督が監視しているかと思うと、ちょっと微笑ましい。

しかも、映画系はもう1つ見つかりました!

形といい周りの色といい、なんとなくミッキー感がすごい!

――というわけで、せっかくたくさんの写真が集まりましたし、全ての防犯カメラの向きを線として書き出し、どこの角度が一番手薄かをおまけ的に調べてみました。

このように防犯カメラの部分を切り抜き、目測ですが向いている方向に赤線を引いていきます。

それを100数種類に行い、全て重ねてみると――

こうなりました!

やはり左向きの方が多くて、真横とそのやや下方あたりに向きが集中していますね。

これでわかったことは――

ここらへんは無防備!

真下よりちょっと横にいると隠れられそうなので、この向きの防犯カメラのアイコンがあれば無敵になりそうでした。

ちなみに、防犯カメラの張り紙はハッタリ的な使われ方が多いかと思っていましたが、本物のカメラと一緒に設置されているのがほとんどでした。

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