HHKB用革張ウッドパームレストで、つかれた手首にぬくもりを

ライフハッキング

ワークフロムホームで通勤時間は少なくなったとはいえ、自宅でパソコンの前に座っている時間は格段に増えました。夢中になって作業をしているとなかなか気づかないのですが、それで目を、腰を、そしてキーボードに向かっている手を酷使していることがあります。

目については定時の目薬と窓の外の風景でピントを合わせることでなんとかしていますし、腰も椅子の調整とストレッチで私の場合は十分対応できるのですが、ときおりつらいのが手首の痛みです。これは意識し始める頃には手遅れでしばらく休ませないといけませんので、問題の大元に対策をしなければいけません。

そうした悩みをしばらくのあいだ未解決のまま放置していたのですが、このほどHappy Hacking Keyboard界隈でお世話になっているバード電子様から「革張ウッドパームレスト」なる製品が発売されたときいて早速注文してみました。

パームレスト自体が硬くて痛いという人向けの、やわらかい手首の定位置

手首の痛みが気になるならパームレストを使えばいいではないかという話なのですが、私はパームレスト自体が硬いせいで問題が悪化し、ウレタンタイプの柔らかいものも触感が気に入らないというややこしいタイプの利用者です。

しかし今回のこの製品はイタリア製オイルレザーをウォールナット材に張り付けた、触れる部分の柔らかさにこだわった製品ですので、ひょっとしたら、そうしたわがまままな要望にも答えてくれるかもしれません。

というわけで発売前に注文して、届いたのがこちらです。

ここは相当苦労されたという話なのですが、2mmほどのレザーを張り付けたあと、入念に削りの工程が施されています。レザーは押しても大きく凹むタイプではなく、手を乗せると微妙な弾力が伝わってきます。これです、これがいい。

背面には2mmの滑り止めのゴム脚がついており、操作で手を左右にスライドさせてもパームレストは安定して動きません。ウォールナット材の部分が13mmの厚さですので、レザー部分2mmとあわせて全体で17mmの高さになっています。人によってはちょっと高いと感じるかもしれませんが、そこはHHKB側にも吸振シートを付けて調整してもいいのかもしれません。

HHKB Hybrid Type-S との組み合わせと、Magic Trackpadを配置させるとこのようになります。実際には、私はキーボードとパームレストのあいだに1.5cmほどの隙間をつくるとちょうどいいポジションとなります。

HHKBの横幅にあわせて制作されているこちらのパームレストですが、最近利用することが多い同じくPFUから提供されているREALFORCE for Macでももちろん安定した使用感がありmす。むしろこちらのほうがキーの高さからみて合っているかもしれません。

しばらく利用してみた感想ですが、ほんの少しの弾力をもっているレザーがとてもよい感触で、安心して手首を預けられます。これから暑くなり、汗ばむ季節にはまたそれなりの対応が必要かもしれませんが、その場合は手首のほうに通気性の高いリストバンドをつけるのでいい気がします。

レザー製品ですので、この触った感触も風合いも時間とともに、仕様とともに変わっていきます。おそらく常に手をおいている部分と、そうでない部分とに大きな差が出てくるでしょうけれども、それもまたこうした製品の持ち味といっていいでしょう。

あわせて検討したいキーボードルーフ

ところでバード電子といえばHHKB関連の他のアクセサリーも提供していますが、特におすすめしたいのはこちらのキーボードルーフです(こちらはバード電子さまからレビュー用にいただいたものです。感謝!)。キーボードは使っていない時間にずっと埃をためていますが、このカバーをつけるだけでそれが大幅に軽減します。

オフィスのキーボードにもこのルーフを設置してありますが、久しぶりに職場にいくたびにそこに積もった埃の量が、自粛している時間そのものなのだとため息をついています。

それでもルーフを外せば、拭いたりすることなくきれいな状態のキーボードですぐに作業を開始できるのは、せめてもの慰めです。

これもまた、リモートワーク時代の必需品といっていいのかもしれませんね。