デジタル・デトックスに使える「タイムロックポーチ ROLANDALE x abrAsus」(商品レビュー)

ライフハッキング

スマートフォンを触りすぎて、一日がSNSをみたり、動画をみているうちに終わってしまったということはありませんか? 本当は目の前の家族に耳を傾けなければいけないときにスマートフォンを触っていて罪悪感を感じたことは?

こうした行動はストレスを感じていて逃避したいときなどにありがちで、なにもスマートフォンにつなぎとめられているダメな人とは限りません。

スマートフォンのさまざまな便利な機能やアプリは、脳に瞬間的な快楽を生み出すことが知られています。興味深い情報を無限に見ることができる点も、友人からのSNSの通知をいくらでも受け取れるといった点も、私たちの脳にとっては快楽だからこそ、やめにくいという性質があります。

そこで、意識的にスマートフォンの通知を切ったり、必要があればスマートフォンを別の場所に片付けておくといったことが必要ですが、そもそも毎日何時間も触り過ぎで荒療治が必要だと意識している人には、「デジタル・デトックス」用のケースを利用してみるのも一つの手です。

そんなデジタル・デトックス用の鍵付きポーチを「ひらくPCバッグ」や「かわるビジネスリュック」でおなじみのSUPERCLASSIC / abrAsus がタレントのローランド氏とのコラボで制作しています。その名も「タイムロックポーチ ROLANDALE x abrAsus」。

レビュー用に製品をいただきましたので、良い点と難点を正直に紹介したいと思います。

旅行用にも使える頑丈なポーチ。でも大きさに注意

デジタル・デトックス用のガジェットというと、タイマーロック式の瓶状になっている製品がAmazonなどでが検索でみつかりますが、あれは目的に対してデザインがあまりよいとはいえません。

置き場所をとりますし、透明な瓶になっているので通知などがあった場合に外から見えてしまうのはそもそもデジタル・デトックスになっていないんですね。

その点「タイムロックポーチ」はスマートフォンを入れたらそのまま引き出しにしまうことができる、棚の上においておけるようなデザインになっています。実はありそうでなかった形をしています。

バッグメーカーだけあって、内側はメッシュポケットになっていて、充電ケーブルやヘッドホン、AirPods充電ケースなどを収納することが可能です。

ただし、一般的なBluetoothイヤホンの充電ケースの高さ、たとえば私の愛用しているAVIOT TE-BD21j ピエール中野コラボモデルのケースのように27mmほどの高さでもメッシュポケットはきつめになります。

スマートフォンは内寸17.5cm x 8.5cm のメッシュポケットに収納します。中はゆったりと作られていますので、反対側に収納したケーブルや充電ケースでスマートフォンの表面が傷つく心配はありませんでした(ただし、この内寸には問題がありますので、その点については後述します)。

付属しているロックはこちら。中国製の、ちょっとややこしい操作系をしていますので、最初の一回は注意深く操作して慣れてください。一回体験すれば忘れることはないでしょう。

  • 最初はピーピーと音がなるので、真ん中のボタンを3秒押して無音モードにします
  • 左の小さいボタンが1時間追加、右の小さいボタンが1分追加なので、まず1分追加してみます。
  • 真ん中のボタンを押すと5秒のカウントダウン後にロックが施錠されます。この5秒のあいだに左右のボタンを同時におせばキャンセルができます

ロックがかかると、簡単には外せません。そこが肝心で、スマートフォンにアクセスできないという事実だけでなく、ロックがかかっているという視覚的な要素もデジタル・デトックスには欠かせないのです。

ただし、ロックのケーブルは工具で切れないほどではありませんので、緊急時には破壊してしまいましょう(同様のロックはAmazonで400円ほどで購入できます)。

大きめのスマートフォンは要注意。縦方向14cm程度が理想?

せっかくスマートフォンを長時間しまっておくのですから、その間に充電できればいいなと期待していたのですが、ここでちょっと問題にぶつかりました。私の使っている iPhone 12 Pro Max だと内寸ちょうどになってしまうのでケーブルが取り回せないのです。

Lightning ケーブルや Android 携帯で使う USB-C ケーブルでも端点はこのように2cmほどのコネクタがあります。ケーブルに無理に力をかけるとけっこう高価なケーブルがダメになってしまいますので、最低半径を考えると27mmほどは上下に空間をとっておきたくなります。

実はもう一段回小さいPixel 3aのUSB-Cケーブルでも無理があるのと、ポーチに収まる薄さのモバイルバッテリーがなかったので、ポーチ内で充電するのは諦めざるをえませんでした。

もし充電を考えているなら上下方向に14cmほどのスマートフォン。iPhone でいうなら現行の iPhone 12 Pro でもちょっとキツく、iPhone SE なら多分大丈夫というサイズになります。

まあ、デジタル・デトックスなんですから電源を切っておくのが正解というかもしれません。

デジタル・デトックスは一度体験するとみえるものがある

といったように、サイズ的な問題はあるものの、スマートフォンに一日に100回ほど触っている自覚がある人ほど、デジタル・デトックスはいちど経験することをおすすめします。

「しまっておけばいいんでしょう?」「電源切っておくなんて映画館でもやっているんだからおおげさ」という意見もあると思いますが、それは体験してみるとわかります。

それまで朝起きてから眠るまでスマートフォンを触っていた人が、物理的に触れない、そもそもそんなものが存在しないかのような時間をたとえば12時間ほど過ごしてみると、最初は奇妙な手持ち無沙汰や、落ち着かない気持ちを感じ、やがてスマートフォンがなくてもできることを再発見してゆくようになりますが、これがとても快感なのです。

これはスマートフォン断ちをしたから生まれた現象というよりも、意識しないほどに自動化した、なんとなく意味もなく繰り返していた習慣に強制的に介入をすることで生まれた効果といえるのです。

同じことをスマートフォンだけでなく、インターネットを強制的に切ってみたり、パソコンの電源ケーブルを宅急便で別の場所に送ってしまったりといった形で実行してみてもいいでしょう。

なんとなく、一日中デバイスやインターネットとつながっている状態をいったん切ってみることで得られる発見は大きいものです。そのために、こうしたガジェットはあるといってもいいでしょう。

「タイムロックポーチ」はロックのついていないポーチのみの販売もありますので、気になる方はチェックしてみてください。

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