学生のころ、中国人留学生が餃子を色いろな方法で食べさせてくれた。餃子ひとつとっても、可能性は無限大だなあと感心したものだ。
かの餃子の王将にも、公式レシピなるものが存在する。完成された餃子にアレンジをほどこして、いつもと違う餃子を楽しもうというのだ。どれどれ、ひとつ試してみるとしよう。
・王将の餃子を使ってアヒージョ
『餃子の王将』と店名を背負って立つ同店の餃子には、こだわりが詰まっている。主要な食材はすべて国産、中でもにんにくは青森県産、小麦粉は北海道産と産地を限定。
冷凍保存は一切なしで、全て国内の自社工場で加工し各店舗へと配送されているようだ。工夫を凝らしに凝らして、今の味に昇華したのだろう。
なんだかありがたいし、そのままで十二分に美味しいことは周知の事実。何も加えずそのまま食べるのがベスト……のような気がするのだが、公式サイトにアレンジレシピが載っているのだ。
そこはかとなく申し訳ない気がしつつも、そのレシピ通りにひとつ作ってみることにする。記者がチャレンジしたのは『餃子のアヒージョ』で、熱したオリーブオイルに野菜と餃子をドボンする一品だ。
【材料(1人前)】
・生餃子:6個
・オリーブオイル:80cc
・にんにく:1片
・唐辛子:1本
・塩:ひとつまみ
・ブロッコリー(ボイル済):3切れ
・エビ:3尾
・マッシュルーム:1個
・ミニトマト:3個
・パセリ:適量
【作り方】
1. 手鍋でお湯を沸かし生餃子を3分茹でる。餃子を入れたら弱火にし、茹でた生餃子は一旦皿に移す。
2. ミニトマトに切れ目を入れておく。
3. スキレット(フライパン)にオリーブオイルを入れる。にんにく、唐辛子を入れ、弱火で30秒炒める。
4. 茹でておいた生餃子のほか、具材を入れて弱火で3分煮込む。
5. 最後にパセリを散らして、完成!
・塩加減を気にしなくて良い
公式レシピ的には以上のようになっているが、記者はマッシュルームやトマトなど、少し多めに入れたのであしからず。手順的にはご覧の通り至ってシンプルだ。
ただアヒージョを作る際、塩加減が難しかったりする。しかし今回の場合は、餃子に味が付いているので、塩は気持ち程度入れたらばOKなところがとても良い。餃子サマサマである。
そして気になるのは味だ。記者の使用しているフライパンが古くテフロン加工が死んでいる関係で、餃子の皮と中身が分離してしまったが問題はないだろうか。
若干の不安を抱きつつ、アツアツを口に放り込む。うん……美味しいね。そもそも餃子が洗練されているのだから、美味しくない訳がない。オリーブオイルと餃子、野菜の相性も抜群だ。
皮と中身がバラけてしまった点についても、むしろ怪我の功名。砕けた中身が油と混じり、肉肉しさがプラスされて旨味が増している。
酒のアテにもぴったり、ここにパスタ麺をいれたりしても良さそうだ。餃子がゴロっと入っているので、お腹も満たされて良いこと尽くめである。
これまで考えもしなかったが、餃子アヒージョはかなりアリ!!!! 餃子が残った時にも役立ちそうで、我が家の定番レシピに追加決定だ。
その昔記者に餃子を食べさせてくれた中国人留学生は、この食べ方を知っているだろうか。機会があれば彼女らに食べてもらい、味の感想を聞いてみたい。そんなことを思ったりもした次第である。
参考リンク:餃子の王将公式アレンジレシピ
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.