ISU(国際スケート連盟)はフランス・モンペリエで行われている世界フィギュアスケート選手権2022の国際中継で、元ペア選手のメーガン・デュハメルさん(36、カナダ)に侮辱的な発言をした解説者2人を処分すると発表した。
デュハメルさんは今大会銀メダルを獲得した「りくりゅう」こと日本の三浦璃来&木原龍一ペアのコーチを務めている。
デュハメルさん「彼らの謝罪に感謝」
デュハメルさんはエリック・ラドフォードさんとのペアで世界選手権を2度制覇するなど活躍。2018年の平昌オリンピックではペアで銅、団体で金メダルを獲得し、同年4月に現役を引退した。
カナダの公共放送「CBC」の22年3月24日(現地時間)の報道によると、23日のペア・ショートプログラム終了後に、イギリス人解説者のサイモン・リード氏がデュハメルさんに対する侮辱的な発言を行い、同じイギリス人解説者のニッキー・スレーター氏がそれを聞いて笑っていた。CBCは「自分のマイクがオフになっていると信じていたようだ」(以下、編集部訳)と伝えている。
ISUは24日、公式ツイッターに声明を投稿。「ISUは、2人のコメンテーターが使用した、ISUの見解を全く反映していない言葉にショックを受けています。ISUは、差別的または偏見的な性質を持つ、いかなる発言も強く非難します」とした。また、「両者とも今後ISUのためにフィギュアスケート競技を担当することはありません」と2人への処分を発表し、ISUはデュハメルさんに謝罪したと伝えた。
デュハメルさんは24日、ツイッターで「サイモン・リードとISU会長から個人的な謝罪を受けました」と報告し、「現時点では公的な謝罪は必要ないと考えています。彼らの謝罪に感謝し、敬意を表します」とした。