【隔離生活】発症からPCR検査 → 「感染拡大時療養施設」へ入るまでの流れ / 個室の中はこんな感じです

ロケットニュース24

東京都の「感染拡大時療養施設」に入所して2日目を迎えた佐藤です。この施設の消灯時間は21時。「子どもじゃないんだからそんな時間に寝れないよ……」と思いながら、なんとか床に就き2日目の朝を迎えた。

さて、本記事では発症からPCR検査を受けて現在に至るまでの流れと、この施設での自室についてお伝えしたいと思う。

・抗原検査キットを使ってみたが……

「まさか自分が」と、コロナに感染するほとんどの人が思うはず。私もそうだった。発症はあまりにも突然で、急激な体調変化に混乱した。異変に気づいたのは土曜日。昼寝から目覚めると頭が重く、熱を測ると38度だった。


いきなり38度! もしかしてここからスタート? 嘘だろ!?


妻が買ってきてくれた抗原検査キットの結果は陰性。頭痛薬を飲んでひと眠りしたら熱が少し下がったので、ひと安心した。「これはコロナじゃないかも?」と思ったけど、PCR検査を受けるまでは安心できない。


翌朝、区の相談センターに連絡すると、近くの内科医院を紹介してもらえた。あくまでも紹介してくれるだけで取り次いではくれない。で、その内科医院に電話したら午後から「発熱外来」を受け付けていたので、予約して指定の時間に訪問した。


・PCR検査でコロナと判明、自らを隔離へ

病院で体温測定すると36.4度、酸素飽和濃度は98パーセント。咳でいくぶん声の出が悪くなっている以外は、平常のコンディションに近い。こりゃコロナじゃないな。半ばそう確信しながら、PCR検査を受けた結果……


陽性……マジかよ


ちなみに先生によると、オミクロン株が増えてきてからは私のような軽症者が増えたそうだ。ただ軽症とはいえ、今後どうなるかはわからないのでご用心くださいとのこと。

さて、陽性だと判明したからには療養生活に入らなければいけない。自宅療養でもよかったのだが、我が家は間取りの都合上、完全隔離生活に向いておらず、妻にうつす心配がある。

それだけでなく、私といる限り妻はずっと濃厚接触者扱いで仕事に出かけることができなくなってしまう。そこで自分を施設に閉じ込めることにした

陽性が判明したその日のうちに施設に入所する申し込みを済ませ、翌日送迎車が自宅前まで迎えに来て、現在この感染拡大時療養施設(有楽町)にいるというわけだ。


・部屋はこんな感じ

続いて、私がいる部屋について説明しよう。この部屋はネットカフェの個室を広くして、壁を高くした感じだ。必要最低限のものしかない。ベッドと机・椅子、それにテレビと読書灯。



それから鍵付きの大きな棚が1台ある。貴重品一式はこの中にしまうようにしている。


完全個室ではなく天井が開いており、生活環境としては落ち着かない。他の入所者の息遣いというか存在感も、この天井を通して伝わってくる。


自分だけの空間を占有している訳ではないので、物音にはすごく気をつかう。できるだけモノを落としたりぶつけたりしないように、そーっとそーっと動かすように心がけている。日中はまだ良いのだが、夜はさらに慎重に……。


予定通り21時には消灯。翌7時までは暗いままである。普段なら深夜1時に寝床に就く私が21時に寝れようはずもない

パブリックスペースは24時間解放されているので そこで時間を潰しても良いのだけど、慣れるよりほかないので寝る努力をしてみた。


寝よう寝ようと思うほど、目が覚めてしまうのは皮肉である。こういうものは強く望むほど、遠ざかっていくものだ。まわりの入所者のいびきが聞こえてきた。時折せき込む音も聞こえる。私自身も完治していないので、たまに発作的に咳き込む。

そんな感じでウトウトしたかな? と思ったら目が覚めて、また少し眠りに落ちる。入眠と覚醒を30分おきくらいに繰り返して朝を迎えた。多分休めたんだと思う。ということで、少しずつこの生活に慣れ始めている状況だ。退所予定まであと残り6日……

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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