日本全国どこで食べても美味しいファミリーレストラン。冷静に考えて、どこで食べても “ほぼ同じ味” とは恐れ入る。リーズナブルかつ安定感のある味わいは、企業努力の結晶に違いない。ファミレスでお仕事されているみなさん、本当にありがとうございます!
さて、そのファミレスの最高額メニューを片っ端から食べていくこの企画『ファミレスの1番高いメニュー全部食う』の第18回目には「ステーキのどん」が登場だ。果たして、ステーキのどんの最高額メニューはどんなお味なのだろう?
・現在はフォルクスと同系列
1976年、群馬県前橋市でオープンした、ステーキのどん。当時としては破格の980円でステーキが味わえると評判になり、駐車場に入りきれない車で店の前の国道が渋滞してしまうほどの大繁盛だった……と、公式サイトに記されている。
その後、事業を拡大し2022年2月時点での店舗数は60店以上。また、現在は安楽亭傘下の「株式会社アークミール」が経営を手掛けているため、実は「フォルクス」とは兄弟関係にあるのだ。へぇ、へぇ、へぇー。
で、その「ステーキのどん」へ足を運んだところ、最高額メニューは事前にリサーチしていた「牛ハラミステーキ300g(3289円)」かと思いきや……
フェアメニューの『黒毛和牛ステーキ200g(4268円)』であった。
・泣く子も黙る黒毛和牛
奇しくも「フォルクス」の最高額メニューも「黒毛和牛サーロインステーキ(6369円)」だったから、株式会社アークミールは “黒毛和牛推し” ということなのだろうか? ともあれグラム差はあるにせよ、フォルクスよりお安く黒毛和牛をいただけるのはありがたい。
また、フォルクスの黒毛和牛が肉塊であったのとは対照的に、ステーキのどんのそれはカットされた状態で提供される。一般的にカットステーキは1枚肉よりもややランクが落ちる気もするが、その辺りも非常に気になるところだ。
んでもって到着した『黒毛和牛ステーキ』は、メニュー表にも劣らぬ非常にいいビジュアル。また、専用の調味料として「大根おろし」「刻みわさび」「ポン酢」が付いてきた。とはいえ、まずは何も付けずに食べてみると……
あ、これはウマい!
口に入れた瞬間に広がる黒毛和牛の脂肪の旨味に加え、食感もプリップリ。肉自体も非常に美味しいが、どちらかというと旨味としては脂肪の方が強い。これはフォルクスの黒毛和牛も同じだったから、やはり黒毛和牛は「脂肪の旨味が強い肉」なのだろう。
・脂の旨味がスゴイ
実際に味は上質そのもの。例えばいい旅館の夕食で、ちょっとだけ出てくる「ブランド牛のステーキ」とでも言おうか。旅館でこのステーキを出されたとしたら、おそらくほとんどの人が「いいお肉」「美味しい」と感じるハズだ。
また、当初は200gであるためボリューム不足を懸念していたが、脂が強めのステーキなので、個人的には「量はちょうど良かった」というのが率直な感想である。これがもう100グラム多かったら、胸焼けしていたかもしれない。
まとめると、ステーキのどんの『黒毛和牛ステーキ 200g』は、ストレートに黒毛和牛の旨味が感じられる上質なメニューであった。「赤身もいいけど脂の旨味も好き」「黒毛和牛を食べたい」「特に1枚肉にこだわりはない」という人には自信を持ってオススメできる。
というわけで、お値段はそれなりに張るものの、味も間違いなかった「ステーキのどん」の最高額メニュー。グランドメニューには記載されていない商品なので、興味がある方は早めにチェックして欲しい。
参考リンク:ステーキのどん公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.