俳優の吉沢亮さんが渋沢栄一役で主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」第39話が2021年12月12日に放送され、俳優の田辺誠一さん演じる尾高惇忠が「ナレ死」したことが視聴者の間で話題になっている。
栄一は惇忠を連れて、徳川慶喜の元へ
大河ドラマ60作目。主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢さん)で、2015年後期朝ドラ「あさが来た」で知られる脚本家・大森美香さんのオリジナル作品となる。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。
惇忠といえば、栄一の従兄(いとこ)にあたる人物で、幼い頃から栄一に学問や剣術を教えた人物。栄一ら地元では「兄ぃ」の愛称で親しまれ、明治維新後は富岡製糸場の初代場長として国に尽力するなど、卓越した知識で幅広く活躍した。
世の中が平定され、望みが叶った惇忠は「こうなれば、私は早く長七郎や平九郎のそばに行き、共に祝いたいものだ」とすでに亡くなった弟たちの名を口に。すると惇忠の従弟・渋沢喜作(高良健吾さん)は「この間古希のお祝いをしたばっかりだで」と笑って流すと、栄一は、現在隠居中の徳川慶喜(草彅剛さん)の元を訪れることを提案する。