山本食品って、かなりガチなイメージ。プロレスで言うならストロングスタイルを提唱する新日本プロレス的な位置付けというか。これまで当連載の独自ランキングで1位を奪取したこともあるし。かなり強い。
そんな山本食品から出ている『江戸は二八 日本橋江戸そば』は、パッケージの時点で私を最高にワクワクさせてくれた。まずは見てほしい。
グラデからの「シースルー蕎麦」が「雨のようなタテ線」を描いている。雨を表現したのかは不明だが、私はモーレツに「オシャレだなぁ」と感心してしまった。
さらにだ。
この小窓。しかも小窓から見える蕎麦。もっと拡大してみると……
つぶつぶ！ なんなんだこれはと。スーパー店内の干し蕎麦コーナーの前で、思わずパッケージを手にしながらニヤニヤしている私がいた。
原材料的には、そば粉、小麦粉、食塩。そば粉多めの二八蕎麦。もちろん蕎麦湯もとれるという。
それではさっそく……。
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
つぶつぶ！
強火で5分ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
まず最初に宣言しておくと、この蕎麦は相当に美味い。これはちょっとびっくりした。ここまでやるかってくらいに強かった。
二八だけど、ものすごい蕎麦みで。「あー、挽いてるねぇ」みたいな。ほのかな香ばしさまで感じちゃうくらいの。これ、つぶつぶ効果かな？
喉越しも良いんだよね。ややザラついてて。なんというのかな、「粋（いき）」な感じなんだよねぇ。まさに江戸感あるというか。少なくとも田舎ではない。まさしく江戸だよこの蕎麦は。
「家そば」か「外そば」かなら、当たり前に「外」。イメージ的には、江戸時代の蕎麦屋かも。テイスティングの段階だったのに、ついつい美味しすぎて、けっきょく全部食べちゃった。
ここまでの実力なら、冷でも温でもいけるでしょ。なんでもござれな蕎麦でしょコレ。どんなつゆ相手でも勝てる。つゆなしでも勝てるほど。山本食品、やっぱりスゴイね。底力半端ない。見つけたら、買いでしょう。
執筆：干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo：RocketNews24
