NTTドコモは2月17日、iPhone 14シリーズ、iPhone 14 Proシリーズ、Apple Watch(Ultra/Series 8/SE)において、意図せずに緊急番号(119など)へ発信されることがあることを受け、発信のキャンセルやOSのアップデートを呼びかけた。
対象機種には、緊急時に自動的に助けを呼ぶことができる「衝突事故検出」機能が搭載されているが、スキー場などで転倒した際に意図せず作動することで問題となっていた。もし意図せず機能が作動した場合、所有者自身で発信をキャンセルできる。
また、2月にアップルがリリースしたiOS 16.3.1やwatchOS 9.3.1では、衝突事故検出の最適化がされているという。ドコモでは、意図しない緊急番号への発信を軽減するために、最新のソフトウェアへのアップデートを行うように呼びかけている。
なお、衝突事故検出は、セダン、ミニバン、SUV、ピックアップトラック、その他の乗用車が絡む激しい衝突事故(正面衝突、側面衝突、追突、横転など)を検知するよう設計された機能。
激しい衝突を検知すると、対象機種は警告音を発し、画面には警告が表示される。また、画面が見えていない場合に配慮して警告を読み上げ、画面上で無事を確認する。
さらに、画面に「緊急電話」スライダが表示され、モバイルデータ通信接続または、インターネット接続を利用したWi-Fi通話により、緊急通報サービスに電話が可能。
事故後10秒の間に、自分で緊急通報サービスに電話するか警告を消すかを選べるが、操作しない場合10秒間のカウントダウンが開始。カウントダウン終了後に、自動で緊急通報サービスへと発信する。
なお、iPhoneの場合は「設定」-「緊急SOS」-「激しい衝突事故発生後に電話」から設定が可能。Apple Watch の場合はiPhoneで「Apple Watch App」を開き、「マイウォッチ」-「緊急 SOS」-「激しい衝突事故発生後に電話」で設定が可能となっている。