このハンバーグを食べるためにいろいろありました。
先日、静岡旅行に行った。おいしいマグロを味わって、サウナに行きたかったからだ。堪能して帰るときに「あ!さわやかのハンバーグを食べてない」ことに気づいた。さわやかとは「炭焼きレストランさわやか」のことで静岡県内にしかなく、あまりのおいしさから県外からも訪れる人が多いハンバーグレストランである。
行こうとしたが店内で受付をしたところ2時間待ちと言われ、そのときはあきらめたのだが帰りの電車で別のさわやかを見つけた。さわやかを待ちながらさわやかに行こうと決意したのだった。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)
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受付終了のお知らせ
自宅から行くのに御殿場にある「御殿場プレミアム・アウトレット」内のさわやかが一番、近いようだ。直行バスも神奈川県内や都内などから出ているようで、車を持っていなくても行きやすい。
ラジオやテレビで宣伝をしているのは聞いたことがあったが実際に来るのははじめてだ。いろいろなお店が建ち並び、中には高級店がある。高級店にてちゅうちょなく入って行く人、おれもちゅうちょなくお店に入れるようになりたい。
パーク内を歩きながらさわやかを探すが迷う。御殿場プレミアム・アウトレット、広すぎてこんなの一日中いられるだろう。いい加減にしろ。
ここがさわやか。行列で有名なお店だが全然並んでいない。午前中だから並んでないのかと思い、受付の場所に行ったら「516分待ち」との表示が出ている。8時間。ちゃんと寝たい日の睡眠時間が出ていた。
でも、この為に来たのだ。そう思って受付をしようと思ったら、横にひざからくずれおちるようなお知らせが出ていた。
聞いたところ、受付開始時間の前から行列ができて、すぐに受付が終了してしまうらしい。そんな争奪戦だったのか。
「めちゃくちゃ並ぶだろうから、あそこに行ったり、ここに行ったりして、記事を展開させるぞ」と考えていたが、展開がないまま終わろうとしている。終わらせないでほしい。
改めてさわやかに行く
御殿場にはほかにも御殿場インター店というさわやかがある。そこに行こうと思ったが、ここ(アウトレット)、どうやって出るんだ?
このあと、タクシー乗り場からタクシーを呼んで脱出した。タクシーって便利だな。
タクシーの人に聞いたら「御殿場インター店もかなり混むし、それなら長泉の方にあるお店に行ったほうがいい」と言われた。もう、自分のことなんて信じられないのでタクシーの人を信じることにした。
ちなみに「さわやかのハンバーグって食べますか?」と聞いたら「もう、そんなにハンバーグを食べたい年じゃないよ。お兄さん、よく食べそうだな」と言われた。よく食べるほうです。
目的のお店まで駅から20分ほど歩く。
途中、お腹が空きすぎておいしそうな地鶏ラーメンのお店があったので入ろうか迷ったが耐えた。
さすがにのどがかわいたのでお茶を買おうとセブンイレブンに入る。ふと目に入ったブリトーを手にしそうだったが、つかもうとした手を下に降ろし、レジでお茶を買った。ブリトーがおれを見ていた。
駐車場はほぼ埋まっているおり、店内はかなりの混雑している。中に入って受付をすます。2時間半ほど待つようだ。
整理券の下にはQRコードがついており、読み込むとあとどのぐらいで呼ばれるかを確認できる。残り5組になれば、入店して待つことができるが、それまでは店外で過ごす必要がある。
2時間半待つのか。どうする、京都に行く? いやさわやかに行こう。さわやかを待っている間にさわやかに行くのだ。
さわやかの待ち時間にさわやかで洗濯する
長泉店から歩いて30分、さわやかにやってきた。コインランドリーさわやかに。
ハンバーグのさわやかは2時間半待つが、こちらは待たなくても入れるし洗濯ができる。洗濯乾燥機もあるので洗濯物を入れてしまえば、あとは干さなくてもふわふわに乾燥してくれる。洗剤も不要だ。
コインランドリーはひとり暮らしのとき、洗濯機がなかったのでよく行った。家がオートロックだったので、鍵を部屋に忘れて、ふわふわになった洗濯物を手に持って、途方にくれたこともあった。今ではすてきな思い出です。
ただ、洗濯もせず中で待つのもよくないので家では洗えない洗濯物を洗おうと思う。
家で洗うと親や近所の人の目が気になるので洗えず、どうしようかと思っていたがこの機会に洗おうと思う。遠くの地でスカートを洗うのってなにか事件性を感じる。
残り1時間ある。どうしようか。店内には漫画が置いてある。昔ながらのコインランドリーって少し昔の漫画が置いてあるよな。
手に取ったこちら葛飾区公園前派出所、通称こち亀を見る。いつ見ても面白い。面白すぎて、家に帰ったあとアプリでも読み出した。
意味のない静岡移動
こち亀を読み続けてもいいがせっかく静岡県に来たのだから、どこかに行きたい。調べたら静岡駅のちかくにさわやかがあるらしい。
静岡まで新幹線で17分で行ける。行って帰ってくるのも余裕だ。
調べたら静岡駅周辺には「さわやかツアーズ」と「さわやか整骨院」があるらしい。とりあえず、ツアーズに行くか。
地図で表示された場所に行ったところ、さわやかツアーズがなく、コインランドリーになっていた。コインランドリーからコインランドリーに行く旅をしている。
急いでさわやかへ戻る
じゃあ、整骨院に行くかと思っていたがスマホを見たら洗濯物を回収してお店に向かうにはギリギリの時間になっていた。
肩こりを治してもらおうと思っていたがその時間がない。肩がこったまま静岡から三島に帰ることになった。
意味の無い旅行だったが、世の中に意味の無いことなんてないので大丈夫です。そう言い聞かせながらスマホを見ると「ご来店ください」の文字が出ていた。
スケジュールを組んだときには余裕があったが、さわやかツアーズがなくて焦って探している時間がロスだったのと、こち亀を読み過ぎたのがよくなかったかもしれない。面白すぎるのが悪い。
三島駅からタクシーでコインランドリーのさわやかに行き、ハンバーグのさわやかに行く。タクシーの人に伝えたら「さわやかからさわやかですね」と半笑いで言われた。笑ってくれてありがとうございます。
ついにさわやかでハンバーグを食べる
少し遅れてしまったがなんとか中に入ることができた。このとき待ち時間を見たところ80分待ちとなっており、お昼よりは混雑具合は少ない。
やはり基本のげんこつハンバーグを頼もう。ライスとサラダをセットにした。到着をしばらく待つ。周りの人たち、全員落ち着いて食べているが、げんこつハンバーグを目の前にして、冷静になれるのすごいな。
もうなにかを食べないと倒れる。はやく、おれに早く何かを食べさせてくれ。そんな願いがつうじたのか「お待たせしました」と店員さんの声が聞こえる。「やった!ハンバーグがやってきた!!」と思ったらサラダだった。だれだ頼んだの。おれだ。
みずみずしい野菜はシャキシャキとした食感の歯ざわりがよい。食事の最初に野菜を食べたほうがいいというが、最初に食べたいものを食べたいという気持ち、皆さんないですか?
そして、ついにハンバーグがやってきた。これがげんこつハンバーグか。どうする、ハンバーグ歓迎パーティーを今から開く?
これが2時間半ほど待ったハンバーグか。ハンバーグのレアってはじめて食べるが、どうなのか怖い。おれ、あまりのおいしさにおかしくなってしまうんじゃないかと思って怖いよ。
ハンバーグとライスって合うんだな。はじめて知ったように書いたが合うのは子どもの頃から知っている。でもこのオニオンソースがうまい。このソースをたっぷりかけたご飯も食べたい。うわー、うまいな。このレアな食感も口でとろけるような感じだ。これは2時間半以上の価値がある。
食べ終わってしまった。もう終わりか。いや、終わりなんてまださせない。試合はホイッスルがなるまで終わらないし、食事はレジを通すまで終わらない。
さわやか2巡目。ハンバーグとステーキのセットとパンを頼んだ。だれもステーキを食べている人を見ないがどうなのだろうか。
ライスを2回食べてもよかったがパンも食べたい。ソースをつけたパンっておいしいじゃないか。ぜったいに食べたい。おれ、パンを食べたい気持ち、誰よりもあります。
モチモチのパンにバターとステーキソースのしみこませる。そんなのおいしいに決まっている。そういうパンを出すお店、都内に出してほしい。
じわじわと肉の味があふれるステーキ。これもおいしい。でも、ハンバーグの衝撃的なうまさが忘れられない。よかったハンバーグをセットにして。
他のメニューも食べたい
有名なさわやかのハンバーグはうわさ通りのおいしさだった。鉄鍋ビビンバやカレーも食べたいのでまた今度来たいと思う。
また、今回は2時間半待ったが、空いているお店もあり30分ほどで入れる場合や、時間によってはかなりスムーズは入れることもあるらしい。さわやかのホームページでは各お店の待ち時間が表示されているので参考にしてください。