Kindleも他のアプリも入れられる電子書籍リーダー「Onyx Boox Leaf 2」

GIZMODO

ストアを選ばないって、最強か。

Onyxから電子書籍リーダー、Boox Leaf 2が発売されました。Kindle Oasysみたいにページめくりボタン付きで読書に特化しつつ、Kindleと違ってストアを選ばず、Google Play Store経由でKindleでもKoboでもコミック系アプリでもインストールして読めるし、電子書籍じゃないアプリも入れられますよ。米GizmodoのAndrew Liszewski記者が詳細レビューしてますのでどうぞ!


電子書籍リーダーを選ぶときって、読みたい本にアクセスしやすいかどうかがカギで、だいたいはAmazon Kindleか楽天のKoboの二択になると思います。でも今、第三の選択肢が登場しました。それが、OnyxのBoox Leaf 2です。というのも、Boox Leaf 2ならAmazonからも楽天からも電子書籍を買えるから、どっちかを選ぶ必要がないんです。

僕みたいにE Inkデバイスにやたらこだわってるとか、米国外にいるとかじゃない限り、残念ながらOnyxって聞いたことがない人が多いんじゃないでしょうか。残念、というのはここ数年、Onyxはメジャーなブランドが恥ずかしくなるくらいすごい機能・性能の電子書籍、電子メモデバイスを作り続けてるんです。独自OSで動いているKindleとかKoboと違い、Boox Leaf 2はカスタムUIの下でAndroid 11が動いていて、Google Play Storeにもフルアクセスできます。つまり電子書籍アプリだけじゃなく、ゲームとか他のいろんなツールもダウンロードできるんです。

Onyx Boox Leaf 2

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コンパクトな電子書籍デバイスで、ページめくり用の物理ボタンあり。Android 11搭載で、他社の電子書籍アプリやストアにもアクセスでき、Amazonにも楽天にも縛られる必要なし。

これは何?:Onyx最新の電子書籍リーダー。ちょっと広くなったベゼルは片手で持ちやすく、ページめくりボタンも搭載。Android 11搭載でGoogle Play Storeにアクセス可能。

価格:200ドル(日本向け価格3万4800円)

好きなところ:E Ink画面の設定含めていろんなカスタマイズが可能、軽くて頑丈、電子書籍ストアアプリや電子書籍リーダー、ゲームや生産性ツールまでどんなAndroidアプリでも入れられる。

好きじゃないところ:好みのカスタマイズに行き着くまで時間がかかる、独自UIはKindleやKoboみたいに垢抜けてないし、ちょっと重いことも。

ハードウェアは冒険しない

電子書籍リーダーって、だいたいみんな同じです。スマホもそうですけど、最近のE Inkデバイス同士の違いってもうあんまりなくて、せいぜい画面サイズとか、ボタンや充電ポートの配置とか、それくらいです。

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Boox Leaf 2は、ページめくりボタンのある電子書籍デバイスの中では一番軽量なもののひとつ。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

本体右上のBooxロゴに気づかなければ、ほとんどの人はBoox Leaf 2とKindle Oasis、Kobo Libraを見分けるのに苦労すると思います。みんなベゼルが左右対称で、片手で持ちやすいデザインです。

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Boox Leaf 2のページめくりボタンは、進む・戻るの間にスペースがなく、前に進むのか後ろに戻るのか、判別しにくいことも。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Boox Leaf 2はOnyxのデバイスとしては久々にページめくり用ボタンを搭載してますが、個人的にはそのやり方はイマイチだなと思います。Kindle OasysとかKobo Libraの場合、進む・戻るボタンの間にスペースがあるので、目視しなくても何ボタンなのかわかりやすいんですが、Boox Leaf 2の場合そのスペースがなくて、ボタンの間のわずかな切れ目だけです。

もうひとつKindle OasysとかKobo LibraにはあってBoox Leaf 2に欠けているのは、ベゼルの幅広い側の微妙なカーブです。これがあることで、片手でのグリップがぐっと楽になるんですけどね〜。Boox Leaf 2は驚くほど軽くて頑丈なので、持ちにくいわけじゃないですが、これまた詰めの一歩ができてないことで、本来のポテンシャルほどにメジャーになりきれてない一例となってます。とはいえ、年を重ねるごとにより改善してきてるのも事実です。

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Boox Leaf 2のボタンは戻る・進む以外はひとつだけ、上端の電源/スリープボタンです。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Boox Leaf 2の上側面には電源/スリープボタンがあり、一時的にシャットダウンしたり、完全に電源オフしたりができます。ページめくりボタンに近い側には、スピーカーとUSB充電ポート、マイクジャック、さらにmicroSDカードスロットがあって32GBの内蔵ストレージを補完できます。

全体にBoox Leaf 2のハードウェアはミニマルですっきりしてますが、つるっとした背面パネルは指紋ホイホイで、持ちやすさのためには何かしらテクスチャーが必要だと思います。とはいえ、こういう非対称なベゼルデザインは電子書籍としてはマストだと思っています。経験上、これなら指で画面を邪魔することもうっかりタッチしてしまうこともなく持つことができます。個人的には、ページめくりボタンのないベーシックなKindleやKoboと比べたらBoox Leaf 2を選ぶと思います。

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Boox Leaf 2の黒バージョンには保護用のガラス層がありますが、白バージョン(こちらはレビューせず)は反射を減らして文字を読みやすくするためにE Inkパネルがむき出しになってます。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Boox Leaf 2には黒と白の2バージョンあり、その違いは単に色だけじゃありません。どちらも7インチ、300PPI、E Ink Carta 1200のスクリーン搭載なのは同じです。が、黒バージョンにはE Inkパネルの上に保護ガラス層があることでベゼルとの段差がなくなってるのですが、白バージョンはにはその保護ガラス層がありません。E Inkパネルが素のまま、周りのベゼルより若干へこんではまっています。

なので黒バージョンのほうが耐久性が高く、カバンの中でガタガタする場合にはより安心なんですが、ガラスの層があることで直射日光とかランプの下だと反射して、字が読みにくくなります。その差は歴然というほどじゃないんですが、じっくり見比べると白バージョンのほうが若干くっきりしてます。どちらも価格は同じで、Onyxとしてはユーザーのニーズに合わせて選んでねというスタンスです。この、ユーザーのニーズにどこまでも合わせてくる、極端なほどのカスタマイズ性が、Boox Leaf 2の長所でもあり、短所でもあるのです。

Android:Boox Leaf 2の極秘じゃない兵器

KindleもKoboも独自OSで動いてます(Koboの場合中身はLinuxの一種です)が、Boox Leaf 2はAndroid 11で動いていて、UIがOnyxのカスタム開発によるものです。

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カスタムUIといっても、Boox Leaf 2の操作はAndroidユーザーにとっては馴染みのあるものになってます。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Androidを使ったことがある人で、AppleのiOSみたいな制限のあるOSよりこっちのほうがいいという人にとっては、Boox Leaf 2は馴染みがあって使いやすいと思います。コントロールセンターも完備で、いつでも上から下にスワイプでアクセスでき、下から上にスワイプでナビゲーションバーも出てきます。機能的には電子書籍リーダーというよりAndroidタブレットのような使用感なんですが、見た目的にはKoboとかKindleのような感じです。といってもそれは、いろいろと洗練が足りないUIのおかげでもありますが。

前にもOnyxのデバイスについて書いたんですが、このカスタムUIはちょっとわかりにくく、まどろっこしくて、美しくもないです。ある程度使えば操作自体は覚えられるんですが、直感的ではなく、Kindleファンから見るとかなりのマイナスポイントになりえます。電子書籍に対するOnyx流アプローチの恩恵を受けるには、それなりの覚悟と忍耐が必要なのです。

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Boox Leaf 2の色温度は、温かくも冷たくも正確に調節できます。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

デバイスのルック&フィールを詳細にカスタマイズしたい人には、Boox Leaf 2はぴったりです。Androidタブレットみたいな使用感にしたければ、画面のあちこちからメニューが出てくるようにすることもできるし、もっとすっきりさせたい人なら、画面の特定部分のスワイプでのライティングや音量の調節を可能にして、操作メニューの表示をなくすようにもできます。OnyxのE Inkデバイスには、画面の任意の場所に置ける小さなドットからいろんなメニューに飛べて、メニューの中身もユーザーが決められる、っていうユニークな機能もあります。と言いつつ僕はこの機能全然好きじゃなくて、すぐに無効化しちゃいましたが、使いこなしたら便利なんだろうなっていうポテンシャルは理解できます。

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Boox Leaf 2のカスタマイズ性は徹底していて、たとえば電子書籍とか文書の文字の見え方を変えたりも可能ですが、ちょっとやりすぎ感もあり。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

電子書籍やテキスト文書、PDFなどなどのサイドロードしたコンテンツはデフォルトのBoox Neo Readerアプリからアクセスできて、このアプリ自体もまた、文字の見え方、表示に関して徹底的なカスタマイズが可能です。こういうのはパワーユーザーにはうれしいはずで、たしかに僕自身KindleとかKoboで欲しかった機能も入ってるのですが、もし僕の両親にこれをあげたら、無数のメニューとかスライダーが出てきてわけがわからなくなるのは簡単に想像できます。もっと多くの人から評価されるには、初心者でもわかるようなすっきりした、機能を排除したオプションを作って、そこでは高度な(でも不安にさせることも多い)細かい設定を完全に隠したほうが良いんじゃないでしょうか。

またBoox Leaf 2は200ドルの、2012年のQualcomm 2.0Gクアッドコアプロセッサ搭載デバイスであって、1,000ドルの最新スマホとは違うってことも気にしておいたほうがいいと思います。それプラス、E Ink技術の制約もあって、雑誌とかコミックみたいな、ズームやパンを多用するコンテンツを読むのはあんまり楽しくないです。10年前のプロセッサでAndroid 11を動かしてるので、動作も速くないです。やっぱりまず、文字に対して最適化された電子書籍リーダーなんです。

読むものはどこからでも

KindleやKoboでなくBoox Leaf 2を選ぶ理由がひとつあるとしたら、それは、ひとつのコンテンツのエコシステムに縛られてないどころか、あらゆるエコシステムに簡単にアクセスできることです。

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Android搭載ってことは、Google Play Storeにも完全にアクセスでき、Amazon含めいろんなオンライン電子書籍ストアも使えるってことです。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Kindleを長年使ってきてAmazonの電子書籍をたくさん持ってる人なら、Boox Leaf 2にKindleアプリを入れれば今までの本を引き続き読めます

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読み物の入手先をひとつに縛られたくない人にとっては、Boox Leaf 2はKindleやKoboに対する有望なオルタナティブになります。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Koboでも同様だし、または何らかの行きがかり上Barnes & NobleのNookに忠誠を誓っている人でも同じことが言えます。電子書籍にお金を払うのはイヤだけど、ネットのダークサイドに落ちるのも抵抗があるっていう人なら、Libbyアプリをインストールすれば近くの図書館からデジタル書籍を借りられます。Boox Leaf 2ではオーディオブックも聞けて、内蔵スピーカーもあるしBluetoothでワイヤレスヘッドホンもつながります。ここに書いたコンテンツ源全部Boox Leaf 2で使いまくれるし、しかも汎用タブレットと違ってE Inkだから目に優しいっていうメリットもあります。

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Google Play Storeにフルアクセスできるってことは、ゲームも入れられるしクラウド同期もできるし、生産性ツールも使えます。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

Boox Leaf 2で楽しめるのは本だけじゃありません。Google Play Storeにフルアクセスできるので、Spotifyを入れて音楽も聞けるし、E Inkで見るYouTubeを味わってみることもできます。

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E Inkのパフォーマンスも、リフレッシュ速度重視か画質重視か選べます。(Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US)

と言ったそばからネタバレですが、E Ink画面の挙動にもいくつか選択肢があって、リフレッシュ速度と画質に優先順位を付けられるものの、どっちにしろE Inkデバイスで動画を見るのはそんなにいいもんじゃありません

検討の価値はあり

Boox Leaf 2に乗り換える理由も、今までのKindleやKoboを選ぶ理由もたくさんあります。Boox Leaf 2のUIはちょっとまどろっこしいし、自分の親にあげたら自力で使えるとはとても思えません。OnyxはAmazonとか楽天みたいにグローバルじゃなく、何かあったときにサポートが不安でもあります。

とはいえ、電子書籍での読書にこだわりのある人にとって、Boox Leaf 2のカスタマイズ性の高さは、ついに自分好みに動く電子書籍が手に入るということでもあります。さらに電子書籍ストアをあちこち渡り歩ける柔軟性は、他の電子書籍デバイスにはなかった魅力でもあります。

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