精度ばつぐん。業務用「日本語特化」文字起こしツールに個人プラン

仕事柄、文字起こし作業は必須です。

昔は15分の録音を文字起こしするのに2時間ほどかかっていましたが、今では5分もかからず終わります。秘密はAI文字起こしサービスを使っているから。

一言で「AI文字起こし」といっても、サービスごとに重きを置く部分が違います。ライター界隈では、このAI文字起こしツールのについて情報交換することがありますが、その中で必ず一度は名前が上がるのが「Rimo Voice」。

日本語に特化したAI文字起こしサービスで、生成されるデータのクオリティは他と比較すると頭ひとつ飛び出た存在…なんですが、利用料が高すぎるので知る人ぞ知るサービス止まりでした。

しかし、私たちがあまり注目していなかった間に色々と変わっていました。今回、試用プランを1ヶ月ガッツリ使わせてもらえたので、レポートをお届けします。

結論からお伝えすると、今後ローンチ予定の「個人プラン」はお得感ありそう。超期待!

会議の議事録担当として

「Rimo Voice」の最大の特徴は、卓越した日本語理解能力。高精度な独自の日本語エンジンを使っていて、他のAI文字起こしサービスと比較すると、日本語の滑らかさが違います。

辞書登録機能を搭載しているから専門用語への対応も可能。もちろん、日本語に限らず複数の言語に対応し、翻訳機能の追加もできます。声紋登録に基づく話者分離も使えますよ。

AIを使ったテンプレートのまとめや要約なんかも、かなり丁寧で必要なことを網羅している印象を受けます。

Screenshot: 中川真知子 via Rimo Voice app

議論のポイント、目次、各項目のまとめなど、振り返るのも簡単だし、議事録ツールにおける「あったらいいな」が全て備わっていました。

これは、「Rimo Voice」が目指しているのが単なるお役立ちツールのレベルを超えて、「書記」を作ろうとしているからだそうです。

Screenshot: 中川真知子 via Rimo Voice app

議事録を作る作業時間が削減できれば、他の仕事に集中できるし、生産性が向上するんです。

また、議事録として共有されることを前提にしてあるので「参加者」「タグ」「メモ」といった機能がトップに表示されます。

Screenshot: 中川真知子 via Rimo Voice app

Rimoの広報さんとのZoom会議での内容を「Rimo Voice」を使って議事録にしてもらったもの。会議の後に、修正しないといけない部分があったことに気づいたらしく、メモ欄で「まずはじめに:訂正がこざいます」と伝えてくれました。これ、すごくわかりやすい。

文字起こしするだけでなく、起こした内容を洗練された情報としてプラットフォーム上でパッケージングしてくれるのは素晴らしいです。

個人で活動している私のようなライターにとっては、ここまでの機能は過剰ですが、チームで活用するメリットは大アリだと感じましたね。

将来的には個人プランを充実させる予定。お得感しかない

冒頭でも伝えましたが、「Rimo Voice」のプランは高いです。基本的には企業向けのサービスなので、機能もチームで使ったもらうことを前提とした手厚さですし、それに伴って価格もそれなりです。

個人向けプランもありますが、「20円/30秒」なのでカジュアルに使えるレベルではありませんでした。

でも、近い将来「Rimo Lite」という個人向けAI議事録サービスがローンチ予定なんですって。これ、月あたり4時間で月額980円。年払いだと9800円でちょっとお得です。

月の文字起こしが4時間以内に収まるなら絶対にお得。音声60分の無料トライアルを使えば、私が「お得」だと言う理由を感じてもらえるはずです。


今回、「Rimo Voice」のお試し期間を利用して、容量を気にすることなくさまざまなインタビューと取材内容を文字起こししてみました。日本語能力が高いから、文字起こしの内容もすんなり読めるし、要点のまとめ方がいいから、記事化する上で構成を作りやすいというメリットを感じました。

とはいえ、フリーランスライターが、文字起こしにここまでの機能を求めるかと問われればNOと答えるし、「20円/30秒」の料金プランしかないのなら他を使います。

でも、4時間月額980円なら料金的には完全にアリだし、その時間で収まる利用範囲でAI文字起こしツールを探している人がいるなら、全力でオススメすると思いますよ。

Source: Rimo Voice