アップルのAI「Apple Intelligence」って何に使えるの?

テクノロジーで人は賢くなるのか、それとも…。

YoutubeやTikTok、リールなどの短尺コンテンツに見慣れてしまった結果、映画などの長尺コンテンツを最後まで見るのが難しいと感じる人も少なくないのではないでしょうか。

iOS 18.1アップデートで使えるようになるApple Intelligenceは、私たちに残されたわずかな集中力すらも奪ってしまうのではないかと、やや心配しています。

サマリー機能は便利そうだけど

2024年10月28日からリリースされるiOS 18.1では、Apple Intelligenceのベータ版が使えるようになります。Safari、メール、通知など、スマホ上のあらゆる場面でサマリー機能が提供される予定です。

Safari上ならリーダーモードに切り替えるだけで、記事を数行に要約してくれます。特定の段落を選択して、その要約や要点を引き出すことも可能です。記事を読む手間が省ける一方で、ユーザーが読む量も大幅に減ってしまいますが…。

また、メールは受信トレイに表示されるメールの要約が、通常表示される最初の数行ではなく、本文の内容をまとめた1行になります。長々したメールの要点をすぐにチェックできるなどメリットもある一方で、心を込めてつづった恋人へのお別れの文章も、残酷な一言に要約されてしまうかもしれないわけです。

今後、登場予定の作文ツールは、スペルミスや文法エラーをリアルタイムで表示します。また、荒削りなメッセージを書いて、Apple Intelligenceに、フ​レンドリー、プロフェッショナル、簡潔など、好みの口調に修正してもらうことも可能です。

Siriや写真にも新機能登場

新しいOSで改良された Siriは、起動すると画面の隅が光り、話しかけると音声に合わせてアニメーションが動きます。また話しかけるだけでなく、ついに文字入力もできるようになるのが楽しみです。Appleによると、メモリとコンテキストの理解も向上し、その後の質問にもより適切に対応できるようになるそうです。

写真アプリでは、言葉での写真の検索もできるようになります。旅行で訪れた地名や写真に写っているものを検索すれば、スクロールせずとも特定の写真を探すことができます。同じ方法を使って、動画を作ることも可能です。また「写真のクリーンアップ」では、背景にある不要なオブジェクトを丸で囲んだり指でなぞったりするだけで削除できます。

Apple Intelligence、どうやって使う?

iOS 18.1はリリース後、待機リストへの登録が必要になります。通常のiOSアップデートと異なり、すぐにダウンロードして使えるわけではなさそうです。Appleによるとこういった提供は実験的に行なっているとのこと。

待機リストはアカウントベースであるため、どのデバイスから参加しても、すべてのAppleデバイスで待機リストに登録されます。なおiOS 18.1に対応しているのは、iPhone 16モデルまたはiPhone 15 Proモデルのいずれか。

ベータ版のApple Intelligenceの言語は英語のみで、日本語は2025年からリリース予定とのことです。