小さくて、軽くて、快適。最高なVRヘッドセット「Bigscreen Beyond」 #TGS2024

没入感をとことん追求する“VR”ヘッドセットは、みんなこのサイズになってくれないかな。

最近のXRギョーカイ業界のトレンドはMR。現実空間を見るビデオパススルーがあってナンボや、という風潮が強まってきますが、VRコンテンツLOVEな方から見ると「重くなるし大きくなるし、MRはいらんいらん」と思えてくるとか。

その視点でいくと、この「Bigscreen Beyond」 に注目が集まるのはわかる気がする。だってこの小ささで、127gという軽さで、水中メガネサイズよ?

Lighthouse型のVR環境アップデート用としても人気

Photo: 武者良太

VRヘッドセットには、本体+ハンドコントローラーで扱えるインサイドアウト方式を採用したものと、部屋にベースステーションというセンサーの設置が必要なLighthouse型(アウトサイドイン方式)があります。前者はMeta Questシリーズや、Pico4。後者はHTC VIVE(の一部)やValve Index、Pimaxなどのモデルがありますね。

この「Bigscreen Beyond」 は後者のLighthouse型です。だからコイツを扱うには部屋をVR用にカスタムしなければいけないというハードルの高さがある。

しかしトラッキング精度の高さこちらのほうが断然、上。なのでVRダンサーやVR役者、VRロールプレーヤーはHTC VIVE(の一部)やValve Indexなどを愛用してきたんですよね。

Photo: 武者良太

それら従来のLighthouse型VRヘッドセットのシステムアップデート用として注目されているのが「Bigscreen Beyond」ってワケ。小さくて軽い。だけじゃない。片目2560×2560ピクセル、合計5KクオリティのマイクロOLEDに、シャープな見栄えのパンケーキレンズを採用実効解像度は32PPD(Vision Proが35PPDといわれています)もあるんです。

すでにLighthouseのシステムを導入しているなら、ディスプレイ部分だけをコイツにすればVR映像クオリティが大幅アップまちがいなし。まー、それにともない母艦となるゲーミングPCのスペックアップも考えないといけないけどね!

顔にぴったりくっつくフェイスクッション

Photo: 武者良太

スイートスポットが狭い(からこそペットボトル以下のサイズを実現できた)VRヘッドセットゆえに、顔にぴったり装着しなければなりません。そこで注文時にスマートフォンで顔のカタチを3Dスキャン。そのデータをもとに、3Dプリンターで各々のユーザー専用のフェイスクッションが作られます

最高のパフォーマンスを出してやるぜ見せてやるぜ、という勢いの強さは、イヤホンのカスタムIEMにも感じるところですね。

Source: Bigscreen