iPhone 15でいい、Proじゃなくてもいいと思った話

2023年9月28日の記事を編集して再掲載しています。

ノーマルiPhoneは強い。

編集部にやってきたiPhone 15とiPhone 15 Pro Maxを試用してみている途中です。ギズモードとしては、どうしても上位モデルのiPhone 15 ProやPro Maxに注目してしまいがち。

…なのですが、ProのつかないノーマルなiPhone 15がつよつよでして、「もうこれでよくね?」という心境です。そう思ったポイントをまとめます。

カメラが2つのようで、3つある

iPhone 15にはカメラが2つしかついていないのは火を見るより背面を見れば明らかなんですけど、カメラアプリ内ではなぜか「0.5x」「1x」「2x」の3つの画角を選択できちゃうんですよ。不思議ですね。

これは広角カメラ(1xカメラ)の4800万画素という高画素を活かした裏技のような機能。4800万画素の真ん中の領域を切り取って2倍ズームしたかのような写真が撮れちゃうっていうカラクリです。

それって拡大しているだけでは?と思いきや、普通にきれいに撮れちゃいます。実はこの状態でも1200万画素が担保されていて、これって従来のiPhoneの画素数と同じなんですよ。

このあたりの仕組みは2022年の上位モデルiPhone 14 Proから譲り受けたもの。Proの目玉要素が1年でノーマルモデルにも普及されているから、体感としてコスパがいいのです。

ダイナミックアイランド搭載で古臭さがない

2022年のProモデル限定だった機能といえばダイナミックアイランドもその一つ。インカメラと通話スピーカーの周りを黒い通知領域にすることで、そこに何もないかのように錯覚させてくれるデザインが秀逸、と話題になりました。

ノーマルモデルのiPhone 15にも搭載されたので、面構えは上位モデルとまったく同じです。お得お得。

いちばん軽いし、いちばん美しい

iPhone 15 ProやPro Maxがチタン採用で軽量化したことが大いに盛り上がりましたが、iPhone 15はそんなPro達よりもさらに軽いんです。iPhone 15 Proよりも16g軽い。毎日使うものだし、軽いってだけで高得点あげたくなっちゃいます。

それに加えてこれは僕の主観ですが、iPhone 15は異常に素材感が美しいですよ。

艶消しで仕上げられた背面ガラスから覗くブルーやピンクが絶妙。ちょっと高級なお店にある寒天状の和菓子みたいな質感(伝われ)。Proを狙ってた人も、iPhone 15の実機を見たらぐぬぬ…と心が揺れるレベルです。

今年のiPhone 15はめちゃくちゃアリ!

ということでiPhone 15は去年の上位モデルの良さを引き継ぎつつ、超美麗ボディを兼ね備えたモデルだってことを伝えたかった次第です。例年のノーマルiPhoneに比べても、相対的に価値が高いモデルだなぁと。

iPhone 15 Proとの価格差は約3万5000円。差額でAirPodsとか買えちゃいます。プロ向け機能がいらないのであれば、iPhone 15は自信を持ってポチれるiPhoneです。

iPhone 15にはないモノまとめ(これが要らないならProじゃなくてOK)

・3倍や5倍の望遠カメラ、マクロ撮影、LiDAR、ナイトモードのポートレート、ProRAW撮影、Log撮影など

・最新の3nmプロセスを採用したA17 Proチップ

・チタンボディ

・常時表示ディスプレイ、最大120Hzのリフレッシュレート

・アクションボタン

・10GbpsのUSB-C転送速度