Android界のiPad Airを目指すタブレット「OnePlus Pad 2」が登場

2023年に発表されたOnePlusによるタブレット「OnePlus Pad」は、総合的には優秀であったものの、手放しで称賛されるようなものではありませんでした。2024年となった現在、OnePlus Padはより高性能で高画質、サウンド面も強化され、そしてほんの少し高価になった新しいタブレット「OnePlus Pad 2」として戻ってきましたよ。

OnePlus Pad 2は、現在公式サイトにて予約受付中とのことでアメリカ国内では7月30日に発売予定とのことです。

新しくなりベースの価格が上がったものの、中価格帯といえるこのタブレットはAndroid界のiPad Airを目指していると考えていいでしょう。

OnePlus Pad 2のスペック

まずはOnePlus Pad 2のスペック情報から。

OnePlus Pad 2は、使い勝手のいい12.1インチの3Kディスプレイで、12GBのRAM256GBのストレージを搭載しています。

このオプションで550ドル約8万6000円)と、初代OnePlus Padよりも70ドル(約1万1000円)ほど価格が上がっています。が、メモリは増え、ストレージに至っては2倍になっているためそれだけでも性能はあがっていることがわかります。

また、ディスプレイも初代の11.6インチのLCDよりも大きく、解像度も3K(3000×2120)に上がりました。標準輝度が600ニト、ピーク輝度は900ニトとなっていて、30~144Hzの可変リフレッシュレートです。ちなみにスクリーンはPad 2のディスプレイは初代と同じLCDとなっています。

サウンド面では、初代と同様にDolby Atmosをサポートしていますが、スピーカーについてはデバイスの両側に6つのステレオスピーカーが搭載されているのです。たとえばLenovo Tab Plusのように「サウンド特化」ではありませんが、しっかりとした性能は約束されているといえます。

2023年の初代では、SoCにMediaTek Dimensity 9000が採用されていました。これは、ほとんどのアプリには十分ではあるものの、このクラスの最高峰というわけではありません。今回のPad 2では、QualcommのSnapdragon 8 Gen 3が搭載されてます。以前SamsungのGalaxy Z Fold 6/Flip 6触れ、このチップの性能の一部を体験しましたが、これは期待できると思いますね。

Snapdragon 8 Gen 3タブレットと、AppleのM2チップ搭載の最新iPad Airとちゃんと比較できていません。が、全体としては単純なベンチマークテストではM2のほうがより優れたパフォーマンスを発揮します。この結果が重要かどうかは、タブレットをどのように使うか特にどんなアプリを使うのかによって異なってきます。

AI機能や急速充電も

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Image: OnePlus

さて、さまざまなデバイスメーカーのほとんどがAI機能に注力していますが、OnePlusもその例に漏れません。

OnePlus Pad 2では、AIによるテキストの読み上げ録音の要約といった「AIツールボックス」機能が搭載されるとのことです。また、Googleの消しゴムマジック機能のような写真から不要な部分を削除するAI Eraser 2.0もあるようです。

新しいモデルと初代と同じような部分もあります。たとえば、バッテリーは初代と同じ9,510mAhのバッテリーが搭載され、SuperVOOCの急速充電も採用されています。スタンバイ時間は最大43日間とのことです。が、こちらは初代のときの”スタンバイ時間1カ月間”と同様、実際のバッテリー性能は控えめだと思われます。

ディスプレイが大きくなった分、Pad 2は初代よりもわずかに重くなっています。重さは約589gで、iPad Airの11インチと13インチのちょうど間くらい、あるいはベースモデルのGalaxy Tab S9の11インチより少し重いくらいといった感じです。

厚さは6.49mmと比較的薄めの筐体といえますが、iPad Airの6.1mmや13インチの最高峰であるiPad Proの5.1mmには及びません。

別売りの周辺アクセサリには、99ドル(約1万5000円)のスタイラスペンStylo 2」と150ドル(約2万3000円)のキーボードOnePlus Smart Keyboard」があります。

初代のOnePlus Padは、Androidタブレットが将来有望であることは示したものの、新境地を開拓したとまではいきませんでした。GoogleのPixel Tabletも同じような試みをみせましたが、こちらも絶対的な存在ではありませんでしたね。

より高性能なチップや搭載スピーカーの多さなど期待はできそうですが、より多くの人のニーズに応えようと努力するなかで、最高のものに位置するかどうかは、今後見守る必要がありそうです。

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