その手があったか。超ロングバッテリーの“E Ink”スマートウォッチ

どこかから発売されないかな?

Apple Watchをはじめとするスマートウォッチ。便利なのは認めますが、常にバッテリー充電のことを気にしなければいけない腕時計は面倒くさい。そんな率直な感想もあるはず。この悩みを意外なアプローチで解決できるかもしれませんよ。

E Inkディスプレイのスマートウォッチ

このほどNotebookcheckは、新たにE Ink電子ペーパーディスプレイを採用したスマートウォッチのコンセプトデザイン「Ksana」について報じました。

Image: Yanko Design

デザイナーのRavisankar R氏が、Yanko Designで発表したKsanaは、腕時計の中心を丸型のディスプレイが覆っています。それでいて、アナログとデジタルが交ざったハイブリッドデザインなので、アナログ腕時計の針で常に現在時刻を確認できます。

通常の液晶ディスプレイとは異なり、電子ペーパーは目に優しく、ほとんどバッテリーを消費しないメリットがあります。画面の表示切替にバッテリーが必要なものの、ずっと表示したままにしておくのに電力はいりません。その結果、超ロングバッテリースマートウォッチが完成するという仕組みです。これ、早く実際に商品化してくれないかな~。

電子ペーパーの弱点を補えるか

すでにスマートフォンサイズの電子ペーパー端末は登場しています。でも、完全にスマホの代わりとなるにはハードルが高いよう。美しいカラー映像やリフレッシュレートの面で課題があるため、なかなかE Inkのヒット商品が出るにはいたっていません。

とはいえ、ハイブリッドのスマートウォッチであれば、時刻表示はアナログ腕時計におまかせ。バックライトも搭載されないので、暗い場所では蛍光表示の時計針が威力を発揮します。

Image: Yanko Design

逆に、通知やヘルスケアデータの表示は、常に画面を目まぐるしく切り替えずとも、必要に応じて表示をアップデートすればよいだけ。それ以外では、歩数計や心拍数データなどの測定にのみ、バッテリーを消費するイメージでしょうか。

Image: Yanko Design

スマートウォッチそのものは、いま多種多様なメーカーから出そろっています。でも、だいたいどれも似たようなものばかり。新コンセプトのアプローチで攻めるKsanaのようなモデルも、いつかラインナップに並べばいいですよね。

Source: Yanko Design via Notebookcheck