Samsung(サムスン)の最新折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 6」気になるよね?
早速米Gizmodoによる実機レビューです。主にAI分野で見てみると、新しいPDF翻訳機能に、手描きのイラストをアニメーションにして世の中に公開できるような画像生成機能もあります。リアルタイム通訳も便利そうです。
これらの機能のほとんどは「Galaxy S24 Ultra」にも搭載されている可能性も高く、一部はGalaxy Z Flipシリーズにも実装されています。サムスンがAIでどのような付加価値を加えようとしているのかは興味深いですね。
PDF オーバーレイ翻訳機能
Galaxy Z Fold 6でサムスンのPDFオーバーレイ翻訳機能を利用するのはとても便利でした。
Samsung NotesアプリでPDFを開き、Galaxy AIのスパークルアイコンをタップすると翻訳機能が表示されます。翻訳内容は読書中のドキュメントの上にオーバーレイ表示されるので、雑誌であればそのレイアウトが維持され、全体の読書体験を損なうことなくコンテンツを楽しむことができます。
ドイツ語で試してみましたが、Galaxy AIで詳細に翻訳してくれました。Galaxy AIの対応言語は、他には英語はもちろん、日本語やスペイン語、フランス語、ロシア語などに対応しています。
AI キャプション作成ツール「Composer」
サムスンキーボードが進化して、メールや、対応しているソーシャルメディアに入力している内容に基づいて、単語やフレーズを提案してくれるようになりました。
キャプションを作成するための新しいモバイルAIツール「Composer」は、ユーザーの過去の投稿を分析してユーザーの口調を反映してくれるもので、かなり興味深いですよね。Instgramでこの機能を試してみたところ、自動的にハッシュタグが生成され、文章に絵文字がいい感じに加えられました。
しかしながら政治的な意見を強めに述べるように指示してみたところ、「不適切な内容」としてフラグがつけられてしまいました。サムスンのComposerを使って革命を推進しようとするのはオススメできません。
Sketch to Image
手描きのスケッチから画像を生成してくれる機能で、ただの落書きがサムスンのAIの魔法で、アイデアを具現化してくれます。その生成結果が常に世の中にシェアできるレベルのものになるとは限りませんが、AIが頑張っている姿には感心しました。
私のイーブイの雑なスケッチから、水彩画風のポケモンイラストに生成してくれました…が、上の画像をご覧のとおり、手足が切断されちゃったのは残念です。また、ハローキティを描いてみましたが、生成されたのはピエロのような猫でした。
Geminiも簡単に呼び出せる
Geminiも利用できます。
Z Fold 6用の新しいショートカットがあり、内側またはカバー画面の右下からスワイプアップするとGeminiを呼び出すことができます。また、引き続き「かこって検索」ショートカットがあり、Sペンも利用できます。
分割画面でGeminiを使う
サムスンは、歴代のGalaxy Z Foldで対応している基本機能を改めてハイライトしています。分割画面機能は折り畳みスマートフォンならではの機能として高評価を受けていますが、Geminiが独立アプリになったので、片方の画面の片側で作業しながら、もう片方の画面でGeminiを使用することができます。
Sペンで何かを書く
技術的には前からできたのですが、サムスンキーボードを使う必要があったので、少し使いづらい面がありました。しかし今回から、Sペンをテキストボックスの上にホバーさせると、カーソルが変わってタイピングする代わりに手書き入力ができるようになりました。ただし残念ながら、私の手描きの文字はうまく認識してくれませんでした。
リアルタイム翻訳
最後に、新しいリアルタイム翻訳機能をご紹介します。この機能で、Galaxy Z Fold 6を立てた状態で、リアルタイムで会話を翻訳することができて便利。この機能に対応している言語は、前述のPDFオーバーレイの翻訳機能と同様限られていますが、日本語には対応していますよ。