SF映画でたまに見る「人間みたいに対応してくれるコンピューター」の世界が近づいてます。
Microsoft(マイクロソフト)が毎年開催する、開発者向け大型イベント「Build(ビルド)」。マイクロソフトが目指すコンピューターの未来の方向性が発表されたり、Windowsに搭載される新機能などがお披露目されるイベントです。
おもに開発者向けを想定しているイベントなので、発表内容は技術よりのものが多くはあるのですが、今年はWindowsユーザーならみんな知っておきたい情報が出てきそうです。
Surfaceがパワフルかつスタミナフルに
Microsoftが販売しているPC「Surface(サーフェス)」シリーズは、いままでインテルのCPUをメインに採用しており、AMDやクアルコムのチップはサブのバリエーションという扱いでした。
それが、今年はクアルコムの「Snapdragon X Elite」が大きくフィーチャーされるとうわさされています。
クアルコムの発表によれば、このチップはAppleのMシリーズチップよりもパワフルで、なおかつMシリーズのようにバッテリーが持つとのこと。
M1チップになってからのMacBookシリーズは処理パワーとバッテリー持ちを両立させているのが強みとされていましたが、Surfaceシリーズも負けず劣らずの使い勝手になるかもしれません。
PCの面倒な操作をAIに頼めるようになる?
マイクロソフトはPCへのAI搭載に前向きで、AIアシスタントの「CoPilot(コ・パイロット)」をWindowsの新機能として導入しようとしています。
今でもプレビュー版のCoPilotが使えますが、まだまだできることは少ないというのが正直なところ(そもそも反応が遅いですし)。
いまあるWindowsにあわてて付け足した感があるのですが、今年はOSとAIの融合がずっと進むはず。
「PCの中から特定のファイルを探す」「たまにしかいじらない設定を変更する」といった、PC初心者が迷いがちな作業も、AIに「昨日作ったレポートの開いて」みたいに口頭で伝えるだけで、OSが処理してくれるようになるかも。
Microsoft Buildをライブで見るなら登録が必要
今年は5月21日から23日までシアトルにて、対面参加とオンライン参加のハイブリット開催。オンラインからは無料で参加できるので、忘れないうちに登録しておきましょう。
気になる内容としては、噂されている通りWindows 12が登場するのか、「Microsoft Copilot for Microsoft 365*1」や、「Azure AI サービス*2」の新しい情報が出るのか…。
興味のあるトピックはセッションカタログから一覧を確認することができます。
*1:Microsoft 365のアプリケーションで利用できるAIアシスタント
*2:マイクロソフトが提供するクラウドベースのAI開発総合プラットフォーム
キーノート(基調講演)は日本時間で5/22(水)の深夜、午前1時に開始する予定。オンラインでは現地の様子が同時配信され、リアルタイムでAI生成の日本語字幕も付くそう(精度は大丈夫?)。マイクロソフト社CEOのサティア・ナデラ氏などが2時間にわたって公演を行う予定です。ただ、明かされている内容は以下のみ。
Join Satya Nadella, Rajesh Jha, and Kevin Scott to learn how this era of AI will unlock new opportunities, transform how developers work and drive business productivity across industries.
(サティア・ナデラ、ラジェシュ・ジャ、ケビン・スコットと共に、このAI時代に新しい機会を切り開き、開発者の働き方を変革し、さまざまな業界でビジネスの生産性を促進する方法を学びましょう。)
先述した通り、AIにフォーカスした内容だということは確かですね。先日、OpanAIがなにか発表するという予告もあったため、OpenAIが関わってくることも考えられるかも…?
キーノートの実施時間は平日の夜中ということもありなかなか情報を追いかけるのは大変かもしれませんが、安心してください。今年はギズモードでリアルタイムでの記事更新を行ない、情報をまとめていきますよ。これを見ればすれば見落としたくない大事な情報はキャッチアップできるはず。ぜひチェックしてください。
Source: Microsoft