プロのクリエイターやエンジニアに優しい作り。
Sony（ソニー）がSiemens（シーメンス）とコラボで、XR（Xtended Reality）ヘッドセットを発表しました。企業向けXRヘッドセットということで、たしかにいろんな意味でコンシューマー向けとは違っています。
このヘッドセットのユーザーは3Dコンテンツを制作するクリエイターやエンジニアが想定されています。または製品のプロトタイプをテスト・修正するプロダクトデザイナーもターゲットになっています。
つまり、一般のコンシューマーがゲームをしたり映画を見たりするために作られているApple Vision ProとかMeta Questとは使い方がだいぶ違ってます。Sonyのそういうヘッドセットとしては、PSVR2がもうありますしね。
Sonyの新ヘッドセットはQualcomm XR2+ Gen2チップセットと、片眼4K・両眼8KのOLEDマイクロディスプレイ搭載。他社のものと違い物理コントロールが可能で、リング型コントローラーと、スタイラスのようなポインティングコントローラーが付属しています。
興味深いのは、フリップできるバイザー型の形状です。たいていのVRヘッドセットは取り外しが面倒ですが、このSonyのヘッドセットはディスプレイを上に跳ね上げられるんです。なので作業中にちょっと外界に戻るとき、パッと跳ね上げるだけなんですね。VRとパソコン画面を行ったり来たりする作業を意識してて、気が利いてますね。
このSonyのヘッドセット、世の中の注目という意味では、Apple Vision Proを超えるってものじゃなさそうです。でも企業向けにフォーカスしてることで、オフィスでの需要はもっと集められるのかもしれません。発売は2024年中とされてますが、価格はまだ発表されていません。
