企業や自治体のイベント、マーケティングで、タレントやモデル、インフルエンサー、YouTuberを起用したいとき、どうすれば良いだろうか。
初めての人は発注方法がわからないし、あらかじめ予算が決まっている中で、報酬が把握できないまま、イベントの計画を立てることは難しいだろう。
そうしたキャスティングの悩みを解決できるプラットフォームが、BIJIN&Co.株式会社が提供する「クラウドキャスティング」だ。同プラットフォームを利用すれば、誰でもキャスティングの発注業務が容易にできるし、新たに追加された機能「キャスティング報酬シミュレーター」を利用すれば、キャスティングするタレントやインフルエンサーの報酬相場がその場で把握できる。
このように「クラウドキャスティング」は便利なプラットフォームであるだけに、どのような経緯で開発されたのか、どういった活用ができるのか、気になる人もいるだろう。
そこで今回は、同社 代表取締役 田中慎也氏にお話をうかがった。
■「クラウドキャスティング」とは? 開発の経緯
BIJIN&Co.株式会社 代表取締役 田中慎也氏は、1977年北海道大樹町生まれ。高校卒業後、1999年に株式会社ビーコミュニケーションズを設立。ソフトバンクショップやサロンの経営、出版事業などを手がけ、2010年「美人時計」の事業運営する法人を買収し、現職に至る。
「弊社はもともと美人時計の運営会社で、当時集めていた20代の読者モデル。今で言えばインフルエンサーですが、それをプロモーションしたいクライアント企業に繋げる事業を手作業でおこなっていました。しかし、手間が掛かりますし、そのぶんのコストをクライアントさんに上乗せする必要があります。こうした作業をWEBサイトを通じてクラウド上でデータベース化し実現したのがクラウドキャスティング( https://cloudcasting.jp )です。」(田中社長)
企業や自治体が自らのイベントで著名人やタレントを呼びたい場合、ほとんどの担当者にとって初めての経験となるだろう。発注までのフローがわからない人もいるだろうし、芸能事務所に電話を掛けて依頼するとなると、イベントが実際に開催できるまでのハードルは相当に高い物だろう。
そうした芸能業界特有のハードルを下げるのも、「クラウドキャスティング」の役割だという。
現在、クライアントは1万6,000社ほど、キャストは3万5,000人ほど登録されており、年間1万件ぐらいのオファーが成立している。
また最近は「さらば青春の光」が所属する株式会社ザ・森東のように、所属事務所への一次問い合わせの窓口としてクラウドキャスティングが利用されている。事務所やマネージャーの業務を軽減できるだけに、こうした利用は今後、増えてくるだろう。
「クラウドキャスティング」の強みは、どこにあるのだろうか?
「キャスティング業務自体は奥が深く、たとえば、雨が降った場合はキャンセル料はどうなるのか、SNSでの情報発信の制約はどうなるのか、など、いろいろあります。YouTuberのようなフリーランスの源泉徴収の対応、これから始まるインボイス制度など、すべてのやり取りをシステム上で処理できるというのが強みです。」(田中社長)
ビジネスモデルとしては、報酬の10%を徴収する方式になっている。
たとえば、報酬が30万円の仕事のときは、キャスティング成立時にクライアントへ33万円を請求するビジネスモデルとなる。また、報酬が10万円に満たないときは、1件あたり1万円の手数料を請求するかたちだ。
■業界初!報酬相場を瞬時に算出できる「キャスティング報酬シミュレーター」
2023年6月に「クラウドキャスティング」に新機能が追加された。
報酬相場を瞬時に算出できる「キャスティング報酬シミュレーター」だ。
「キャスティング報酬シミュレーター」の開発経緯をうかがった。
「インフルエンサーの報酬を計算するのに、SNSのフォロワー数×○○円というのはよくありますが、有名なタレントがSNSをやってない場合には報酬が安くなる、というわけではないです。影響力や芸歴に加え、重要と供給のバランスもあります。そういった指標を加味した上で多くの利用したい企業や行政の担当者でもお仕事の依頼をしやすいように、『キャスティング報酬シミュレーター』を開発しました。」(田中社長)
実際に「キャスティング報酬シミュレーター」を利用してみると、使い勝手の良さに驚かされる。キャスティングしたい人を検索すれば、その人がすぐに見つかる。SNSの投稿回数、二次利用などの細かな設定を決めることができる。シミュレーターでは選択肢を決めていく仕様になっているため、入力することに悩むことがない。もちろん、案件を受けてもらえるかどうかは、タレント事務所やタレント本人次第ではあるのだが、依頼する費用の相場感が立ちどころに把握できる。
実際に「キャスティング報酬シミュレーター」を利用すると、タレントのだいたいの報酬を調べることができる。
最後に田中社長に、「キャスティング報酬シミュレーター」への想いを語っていただいた。
「実際のタレントさんの報酬はわからないまま発注されているクライアントが大半です。そういう今までの業界慣習をクリアにしたいと考えています。それすることで結果として、タレントさんへのお仕事依頼も増える可能性があると思っています。」(田中社長)
「クラウドキャスティング」は、誰でもキャスティングの発注業務ができるプラットフォームだ。新機能「キャスティング報酬シミュレーター」を利用すれば、キャスティングの相場もわかる。
それによって、金額が不明で発注に至らなかったタレントの仕事が増える可能性がある。
田中社長によれば、今後は漫画キャラクターのIPや海外の有名タレントへのお仕事発注もできるようになっていくとのこと。世の中の流れを考えると、デジタル化により仕事がスムーズになる傾向にある。タレントをイベントに呼びたい時やタレントの写真をプロモーションに利用したい時、予算感を把握した上で発注できる「クラウドキャスティング」は、業界を変える起爆剤となりそうだ。
■キャスティング報酬シミュレーター
■BIJIN&Co.株式会社(ビジンアンドカンパニー)
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