帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2023年4月)」によれば、正社員の人手不足企業の割合は51.4%であり、日本は慢性的な人手不足の状況だ。これからの時代の企業には、働き方改革や人事制度の見直しとともに、女性やシニア層が働きやすい環境づくりが必要とされている。
株式会社ライフ&ワークスは、こうした新しい働き方を積極的に採用し、社員自身がライフスタイルに合わせて、働く時間を自由に決められるユニークなコンサルティング企業だ。今回は、同社 代表取締役社長 秋葉 尊氏に話を聞くことができた。
※人手不足に対する企業の動向調査(2023年4月)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230502.html
■女性やシニアの人材を活用したい
ライフ&ワークスが創業した2017年は、安倍内閣のなか労働人口の減少が課題視され、「働き方改革」を推進しはじめた時期でもあった。「働き方改革」の掛け声は大きかったが、具体的な施策は乏しく、キーワードとしてよく取り上げられたのが「女性」「シニア人材」そして「外国人」の活用だった。しかし「女性」や「シニア人材」の中には働ける時間が限られている人も多く、「女性」や「シニア人材」がこれまで以上に活躍するためには、会社側が「働く時間の制約」を受け入れて、対応できる仕組みを整備する必要があった。
具体的には、当時あまり普及していなかった「時短勤務」や「テレワーク」といった新しい働き方を他社に先駆けて整備しなければならないということだった。一方で、コンサルタントの業務と言えば、ハードワークのイメージが浸透している時期だったこともあり、「時短勤務」や「テレワーク」が話題に上がっても、とてもコンサルタントの仕事は務まらないと一笑に付される状況でもあった。
しかし、出産し子育てをしながらコンサルタント業務に就きたいと思っている女性の方や、介護を行いながら限られた時間でコンサルタントとして働きたいと思っている方、趣味と仕事を両立させて人生を謳歌したいと考えているシニア世代のコンサルタントの方々のことを考えると、多様で柔軟な働き方ができるコンサルティング会社が必要だと強く感じるとともに、これからの時代にはそのような会社が求められるはずだとの考えを強く持って、同社はスタートした。
「IT業界は万年の人手不足であり、特に私が長らく関わってきたSAP業界ではコンサル不足が常態化していました。であるならば、復職できていない、昔コンサルで活躍していた女性の方々に戻ってきてもらうことや、シニア世代のコンサルの方々に定年を意識せずに長く働いて頂くことが、今後の業界のためになると考えました。」(秋葉社長)
今の時代、時短やテレワークで働ける会社は珍しくない。しかし、会社によっては、適用する条件が厳しいとも聞く。
たとえば、「子どもを妊娠して出産してから1年間」のように条件が付いているケースも多いようだ。
同社は、どのような条件だろうか?
「ライフ&ワークスは、『働く時間に制約がある人のために設立した会社」です。なので、多くの会社が設定しているような条件に縛られることなく柔軟な働き方ができるところが最大の特長です。また、非常に珍しいと言われますが、入社後に働き方を変更する場合の自由度も高くなっています。1か月前に本人から申告してもらえれば、いつでも、そして何回でも変更ができる制度になっています。特に子育て中の方は、子供の体調や成長によって働ける時間が変わる可能性があるので、それぞれの状況に合った働き方ができるようにと工夫を繰り返してきた結果できあがったルールです。」(秋葉社長)
同社の会社説明を聞いた応募者からは、「こんな会社は初めてです」や「これほど良い条件で働ける会社に出会ったことがない」など、驚きに似た反応が多いという。特に子育て中の応募者に評判が良いのが「中抜けOKの時短+フレックス勤務」だ。
基本6時間/日(10:00~17:00)の時短勤務を選択しているケースで、子供が急に体調を崩し医者に連れていくことが必要になった場合、業務時間中の15:00で一旦仕事を抜けて医者に連れていき、子供と一緒に夕食を済ませ、寝かしたあとの20:00から業務に戻り、22:00まで業務を続けるということも可能だ。
また、その日に業務に戻ることが難しいようであれば、別の日に挽回して1か月の標準労働時間である120時間/月(6時間×20日)をこなすことでもOKという非常にフレキシブルなルールになっている。
そのほかにも週休3日で勤務している社員もいるという。
時短勤務・フルリモート・フレックス・裁量労働制と、その人の生活に合わせて働き方を決められる。まさに時間に制約がある人達の立場に立って考えられた、働きやすさがある会社と言えそうだ。
■時短でも不利にならない人事評価
時短で働くうえで心配になるのが人事評価だろう。「時短勤務だから頑張ってもフルタイム勤務の人に比べて評価が上がりにくいのでは」とネガティブに考えてしまう人も多いのではなかろうか。
ライフ&ワークスでは、勤務時間の長さではなく生産性の高さを重視した評価制度を採用しているという。
具体的には、一日分の業務量を何時間で処理できているかというデータ(数値)を収集して、評価に活用している。そのため、早く正確に仕事をこなせる社員を高く評価することが可能になっている。一般的には、評価基準が曖昧な企業が多いこともあり、フルタイムの社員と時短勤務社員が居た場合、勤務時間が長いフルタイムの社員の方が有利になりがちだ。同社の場合は、生産性を数値で把握して評価するので、限られた時間で仕事をする時短勤務者にも不利にならない評価制度になっている。
昇進・昇給の早さも大きな魅力だ。
古くから日本企業の多くは、年功序列の考え方に基づき、勤続年数や年令を重視する傾向にあった。年功序列は、終身雇用を前提とした時代であればメリットもあったが、昨今は社員の実力見合った評価にならないというデメリットも指摘されるようになってきている。
同社では、最近注目されている「JOB型人事制度」を創業時から採用し、仕事の成果と報酬が連動する人事制度を実現している。そのため年令や勤続年数に関係なく、実力に見合った昇進・昇給を実現している。
また、昇進/昇給の機会も2回/年と、日本の多くの会社の2倍にチャンスを増やしていることも昇進/昇給の早さに繋がっている。
では、実際の昇給の早さはどのぐらいなのか?
過去の実績としては、入社3.5年で時給が1.5倍になった社員や、入社2年で1.2倍になった社員がいるという。
また時給そのものも、
・最低時給2,160 円 時(C0-11)
・最高時給7,380 円 時(C7-10)
と、高い設定になっている。こうした報酬の高さも時短で働くコンサルタントのモチベーションアップにつながっている。
ライフ&ワークスは、自分のライフスタイルに合わせて、実働日数・実働時間・仕事量を1ヶ月単位で自由に設定でき、仕事もフルリモートワークでおこなえる働く時間に制約があるコンサルタントのための会社だ。様々な事情でフルタイムで働くことができない人にとって魅力的な自由度の高い働き方ができる企業にも関わらず、業界での認知度はまだまだ低いという。
過去にコンサル経験はあるが、働く時間に制約があるのでコンサルとしての復職は無理だと諦めていた方は、同社の門を叩いてみては如何だろうか。
■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■ITライフハック Facebook
■カルチャーに関連した記事を読む
・夏バテを吹き飛ばす!「ダンシングクラブ」で「レッドブル」フェア開催
・科学に基づき開発された家ラーメンの到達点!日本ラーメン科学研究所、初の体験試食イベント
・直火焼きビーフの旨味に、パインの甘みと酸味が食欲をそそる!バーガーキング「パイン ツキミバーガー」
・チョコフレーク発売55周年記念!「飲むチョコフレーク」1,000名にプレゼント
・牛角×VTuberグループ「ホロライブ」の星街すいせいコラボイベント!『すいちゃんと焼肉を食べる会』開催へ