ダイエット食品に激震。
清涼飲料から低糖ヨーグルト、ガム、歯磨き粉、のど飴など低糖系でおなじみの人工甘味料アスパルテームが国際がん研究機関(IARC)の「発がん性物質2Bレベル」に指定されましたね。
発表の日にぶつけて、同じ世界保健機関(WHO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA、摂取許容量を定める団体)は安全に摂取できる1日の基準値に変更はないことを発表。
どっちを信じりゃいいんじゃい⁉と混乱しましたが、血糖値を上げちゃいけない患者さんもいますし、いたずらにパニックが広まらないようにとの配慮かと。
2Bってどんだけヤバいの?
2Bは4段階評価の下から2番目。「人体発がん性の限定された証拠がある」って意味です。
発がん性物質・要因の一覧(下)を見ると、「リスクあり」のグループ1は「たばこ、アルコール、紫外線、加工肉(ハムやソーセージなど)」、「リスク高め」のグループ2は「肉、夜勤」など。それよりは低めってことですね。「アロエベラ、あらゆる植物に含まれるカフェ酸、ココナツオイル石けん、わらび、漬物」などと同程度のお仲間です。
NHKは「排ガス並み」と報じてますが、英ロイターなどは「アロエベラ抽出液、アジアの伝統的な漬物並み」と報じてて、なんでアジア⁉とやや抵抗を感じましたが、こんな健康食や一般的な食品と同じなんだから心配しないで!ってニュアンスなのかもしれませんね。
(訳者が住んでいるカリフォルニアのアジア食品の棚には「一部の食品には発がん性物質が含まれています」って警告がデカデカ表示されています。「ハムやソーセージや肉の棚にはないのになあ」と常々不思議に思っています)
1日どれくらいまでならOKなの?
JECFAが発表した基準は、これまでと同じ「体重1kgあたり40mgまで」です。
ダイエットのコークやペプシは355ml缶にアスパルテームが200~300mgほど含まれていますので、200gとして、体重50kgの人は50 x 40 ÷200 = 10缶、70kgの人は70 x 40 ÷200 = 14缶くらいが限度。
大のダイエットコーク好きとしてはトランプ元米大統領が有名で、1日12本消費するとのこと。そういうレベルでもいちおう規定量は守っていることになります。