昔のコーラの王冠の裏側ってスーパーカー描いてあったよね。
自由研究をやる気がないわけではなかった。
夏休みは長い。時間はたくさんある。まずは焦らずにじっくりアイデアを詰めるべきだ。だからきょう手をつけておくのはやめておこう。あしたいいアイデアを思いつくかもしれない。
そう思って最後の週を迎えた子どもの皆さんこんにちは。
僕もそのタイプだった。あした急に賢くなるかもしれない。そう思って30年近く過ぎた。やっつけ能力だけ高くなった大人と10分で終わる工作をはじめよう。
※2007年8月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
その1)かんたんボトルシップ
瓶のなかでちまちまと船の模型を組み立てるボトルシップ。優雅でかっこいいけどものすごくめんどくさそうだ。しかもぜったいに難しい。
そこでペットボトルを利用したい。廃品利用というところが気が利いてるし、加工が簡単だ。21世紀ミーツ大航海時代である。
10分で終わるといいながら2時間かかってしまった。プラモデルが難しかったのだ。組み立て済の船の模型を買ってくればよかった。
旧来のボトルシップがガラス瓶+木の模型というオールドスクールな素材であったのに対し、こちらはすべてプラスチックである。オールケミカル。時代性を表しているといえよう。
ふざけたつもりで作っても、できるとなんだかいいものに思えてきた。子どものころもそうだった。いい気になって学校に持っていき、クラスメイトと比べてみてはじめて恥ずかしくなるのだ。
では次です。
その2)ペーパーカンパニーを作ろう
いきなり大きく出た。税金対策だ。子どもが自由研究で作るものだろうか。
まったくこんなものでも、かわいく思えてきてしまった。ペーパーカンパニーを作ってみて発見したのは自分への甘さだ。たぶん節税対策でペーパーカンパニーを作る人にも共通しているかもしれない。
これは制作時間はまさに10分だった。しかもそのうち5分は会社名をなんにしようか悩んでいた時間である。
では次です。
その3)ペットボトルロケットを作ろう
普通だ。ペットボトルロケットといえば子どものあいだではアニヤハインドマーチぐらい流行っているアイテムである。しかしあれはペットボトルを切ったり貼ったり、圧縮空気を入れたり大変なのだ。
独自の解釈によるペットボトルロケットを目指したい。
ロケットペンダントとは写真を入れられるペンダントである。下っ端の船乗りがデッキ掃除の最中にパカッと開けて恋人の写真を見るあれである(伝わってるよね)。
空飛ぶロケットとロケットペンダントをかけたんだね。これを夏休みの自由研究で出す勇気があれば将来おこりうるたいがいの困難は乗り切れるだろう。がんばって(いや、やめとけ)。
まとめ
・わかったこと
簡単な工作に必要なものは勇気だ。 やりとげる強い気持ち。
・苦労したところ
これでいいのだろうか?という疑念を振り払うところ。
・感想
簡単な工作はプレゼンテーションが命かもしれない。この工作の底辺にあるメッセージ、小さな工夫に込められたオリジナリティ、そして平たいユーモア。そんなあたりを照れずに訴えればなんとかなるかもしれない。
僕はわりとそういう子どもでしたが先生はしっかり見ているものであまりいい成績はつけてくれませんでした。