大谷翔平選手の所属するロサンゼルス・エンゼルスが正念場を迎えています! 現地時間5日、敵地サンディエゴで行われたパドレス対エンゼルスの試合前取材の中で、エンゼルスのネビン監督がマイク・トラウト選手の長期離脱を発表しました。前日4日の大谷選手の指の怪我に引き続いてのアクシデントに、エンゼルスを心配する声も多く見られます。エンゼルスはこのピンチを凌ぐことができるのでしょうか⁉
目次
トラウトってどんな選手?
まずはトラウト選手についてご紹介します! マイク・トラウト、31歳。アメリカ合衆国ニュージャージー州バイランド出身の外野手です。打撃、走塁、守備それぞれをそつなくこなし、エンゼルスにとって欠かすことのできない主力メンバーの1人となっています。
過去にはシーズンMVP3回、新人王、打点王、盗塁王、シルバースラッガー賞9回など、数多くのタイトル受賞。更にMLBオールスター選出11回、MLBオールスター最優秀選手に2回輝いたこともある、現役最高の選手の1人とされています!
生涯をエンゼルスに捧ぐ?
2009年にMLBドラフトでエンゼルスから指名を受け入団。それから5年後の2014年に6年契約を締結しますが、この契約が切れるタイミングでの移籍が有力視されていました。ところがトラウト選手は2019年にエンゼルスとの契約を更に12年延長。当時大きな話題となりました!
この契約により2030年までエンゼルスの一員としてプレーすることが約束されたトラウト選手。しかし契約満了時のトラウト選手は39歳ということもあり、現役を続けられるか微妙な年齢。このことから事実上、エンゼルスとの「生涯契約」を結んだと言われています!
なぜエンゼルス一筋を選んだのか
これまでにも、現役最高の選手の1人と称されるトラウト選手を獲得しようという動きは数多くありました。ではなぜトラウト選手はそれらの話を蹴って、エンゼルスでプレーし続けることを選んだのでしょうか?
エンゼルスに入団したきっかけはドラフトで指名されたことが理由であり、元からエンゼルスに対して強い思い入れがあったわけではないようです。以前トラウト選手が他球団へ移籍しない理由を問われた際には「このチーム、チームメイト、ファンの勝利に対する決意がこのチームでプレーし続けることを決断させてくれた」「ずっとこの場所にいたいと思っている」と答えています。
強いチームに移籍して好成績を収めるよりも、自分を獲得し育ててくれたこのチームを勝利に導きたいという思いからエンゼルスでのプレーを続けているようです。トラウト選手のエンゼルス愛がよくわかるエピソードですね!
トラウト選手の怪我とは?
そんなトラウト選手ですが、不運にも怪我の影響で長期離脱を余儀なくされています。ネビン監督への取材の中で明かされた怪我の名前は「左手有鈎骨(ゆうこうこつ)骨折」。1か月以上の離脱が確実視されています。ネビン監督によれば「医者とも話し、いい感じだと言っていた」「手術も成功したし、すべていい方向にいった」とのことですが、復帰まで1か月以上かかるということもあり心配ですね。
トラウト選手は3日のパドレスとの初戦で、バッティングの際に左手を痛めて途中交代。検査の結果、「左手有鈎骨骨折」と診断されています。
有鈎骨骨折ってどんな怪我?
一般的にはあまり聞くことがない「有鈎骨骨折」という言葉。実は野球選手には非常に多い怪我なんです! 有鈎骨というのは8本ある手首の骨のうちの1本。野球選手がバッティングの際に骨折するのはほぼ100%の確率で有鈎骨とされています。
そしてこの有鈎骨骨折、原因は有鈎骨への強い衝撃によるものですが、ファウルや凡打などのミスショットの際に起きるのが特徴です。トラウト選手もファウルを打った際に痛みを訴え、途中交代となっています。
更に右打ちの選手は左手、左打ちの選手は右手というように、バットを握った時に下になる方の有鈎骨が骨折するといった怪我です。
負傷者続出!
3日に左手有鈎骨骨折で途中交代し長期離脱が発表されたトラウト選手、4日には右手中指の爪とマメの状態悪化により緊急降板を余儀なくされた大谷選手。これだけでも大きな戦力ダウンとなったエンゼルスですが、怪我人はこれだけではおさまりません!
4日のパドレス戦で左膝下付近に自打球を当て打撲と診断されたレンドン選手。幸い負傷者リスト入りは免れましたが、クラブハウスでは松葉杖を使って歩く姿が捉えられ、スタメンからも外れています。このピンチをエンゼルスはどう乗り越えていくのでしょうか?
前半戦も残り3試合!
怪我人続出でピンチのエンゼルス。前半戦の残り3試合をどう戦っていくかに注目が集まりそうですね! ここがまさに正念場! 奇跡の男、大谷選手の更なる活躍と、ネビン監督の采配にも注目です! 残り3試合をなんとか乗り切って、いい形で後半戦に繋げたいですね!
トラウト選手の1日でも早い復帰も祈りましょう!