リモートワークでの休憩、25分ごとに5分、3時間で30分が最も仕事の効率向上


『休む技術2』(大和書房刊)

 コロナ禍以降、リモートワークが普及し、プライベートと仕事のメリハリがうまくつけられなくなったという人も少なくないだろう。オンとオフをベストなバランスでコントロールし、自分に必要なかたちで休み、働くにはどうしたらいいのか。

 そこで大切なのが「休み方」だ。『休む技術2』(大和書房刊)では、精神科医・医学博士の西多昌規氏が、新しい時代の疲れの原因を探り、その疲れを癒やし、乗り越えるための「休み方」を紹介している。では、リモートでのデスクワークにおいてはどんな休憩方法がいいのだろうか。少しのぞいてみよう。

「小さな休憩」と「大きな休憩」を意識しよう

 自宅でマイペースに仕事が可能というケースほど、休憩を意識して取ることが重要となる。そこでまずは「小さな休憩」と「大きな休憩」という2種類の休憩を意識することから始めるのがいい。

 「小さな休憩」とは、3~5分ほどの小休憩のこと。イスから離れてお茶を飲んだり、ストレッチをしたり、ちょっとしたリラックスタイムを挟むというようなイメージだ。この「小さな休憩」を20~30分ごとに5分は取るようにする。これは25分仕事をして、5分休むサイクルを繰り返す時間管理術の「ポモドーロ・テクニック」という。「ポモドーロ・テクニック」には、時間を区切ることで強制的に休憩できるというメリットがあり、達成感が得られ、自己効力感も向上するという。

 そして、2~3時間に一度は、20~30分程度の「大きな休憩」を取る。回数としては、午前中に1回、午後は2回程度が目安だ。もし天気がよければ外に出て日光を浴びるのもいい。外の空気に当たり、自然に触れるのはリフレッシュになる。

 デスクワークをダラダラ続けてしまい、結果として集中力が落ちてしまう人は、この「小さな休憩」と「大きな休憩」を取り入れて、メリハリをつけるといいだろう。また、仮眠をとって脳を休めると、1日のパフォーマンスはぐんと上がるという。仮眠は12~15時の間に、15~30分以内が一般の人には適している。長すぎる仮眠はマイナスだ。

 仮眠後にすっきりと目覚めるには、「カフェインを摂取してから仮眠を取る」「目覚める仕掛けをしておく」「ソファやベッドで寝ない」という3つのポイントが重要となる。

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 自分で自分の休み方をコントロールしていくことが、仕事のパフォーマンスを上げるコツになる。正しい休み方で疲れやストレスを溜め込まず、体調や生活を管理し、仕事もプライベートも充実したものにしてはどうだろう。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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