AERA dot. ネットニュース総選挙にて、デジタルハリウッド大学チームにDPZ賞を贈呈しました

デイリーポータルZ

こんにちは、編集部 石川です。

当サイトはニュースが載っていない読み物サイトとしておなじみのデイリーポータルZですが、朝日新聞出版のニュースサイト AERA dot. にて行われた「ネットニュース総選挙」という企画に参加しています。

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4つの大学の学生がAERA dot.記者のサポートのもとにニュース記事を執筆、優秀作を決めるというものです。

このなかでデイリーポータルZは審査員を務めさせていただきまして、このたび デジタルハリウッド大学チーム にデイリーポータルZ賞を贈呈しました!

 デジタルハリウッド大学チーム
「大学教授がアバターに!? 常識を超えた“イマドキ授業”」

コロナ禍のオンライン授業や学生生活で、学生や先生たちがアバター(キャラクター)を使ってコミュニケーションをとっているという話題
記事より

詳しい内容は記事本編を読んでいただければと思います。自分たちが日常的にやっていることから、面白いこと、価値のあることを見つけて世の中に紹介するのは『デイリーポータルZ』でも大切にしている視点。シンパシーを感じて審査員賞を贈呈させていただきました。 おめでとうございます!

記事の具体的な内容は本文をお読みいただくとして、ここでは記事の制作に参加されたデジタルハリウッド大学の学生さんたちを代表して、キャンパスPRプロジェクトのメンバー3名の方にお話を聞きました。2年生の鳥丸さん、白川さん、4年生の林さんです。

はじめて記事を作って

――まず、記事を作ってみてどうでしたか?

鳥丸:ネットに長文を書くこと自体が初めてで、書いていて楽しかったです。客観的に書くのには苦労しましたね。自分の意見を書くとニュース記事として偏っちゃうのですが、どうしても書きたいことはあって。どう折り合いをつけるかという。

白川:私はインタビューが楽しかったです。最初は緊張しましたが、いざ専門家の方と話し始めてみると、質問したいことがどんどん湧いてきて、貴重なお話をたくさん聞けました。

林:僕自身がもともとVRやオンラインの活動に興味を持っていて、みんなにも知ってほしいという思いがありました。記事を書くことを通してどうやって多くの人に興味を持ってもらうか、試行錯誤するのが楽しかったです。

左上から時計回りに、(筆者)、白川さん、林さん、鳥丸さん、ですが
いろんなアバターを見せてほしいとリクエストしたのもあって、インタビュー中にパカパカ姿が変わっていく様子が印象的でした

Zoomにアバター機能があったんだ

――アバターについての記事ですが、アバターの活用について聞きたいです。アバターはどこで手に入れるんですか?自作?

白川:自作している人もいますが、詳しい人でないと少しハードルが高いです。Zoomのアバター機能を使う人が多いですね。

――(Zoomにアバター機能あるんだ、知らなかった…)

林:ほかにはNice Cameraっていうアプリもありますし、VRChatなどで使う用のアバターが販売されているので、それを買うこともあります。記事に出ているアバターはRealityというライブ配信アプリのものです。

――みんな授業に普通にアバターを使って出てくるんですか?

林:そうですね。特に下の学年にいけばいくほど、よく使っています。

鳥丸:一年生の使い方はすごいです。アバターの講習会が開かれたりして。

白川:使ってる人もどんどん増えてるし、アバターのクオリティも上がってます。

アバターは服、そしてバリア

――アバターをどういうものとしてとらえてますか?自分の分身?

鳥丸:もっとカジュアルなもので、服を着替える感覚ですね。

白川:私は少し違って、バリアみたいな感覚です。すっぴんだから顔を見られたくないときに使ったりすることもあるので。お守りにも近いかも。

林:先輩の論文で「Vtuber等の配信を5分だけ見る人はアバターをキャラクターとして見るが、1時間以上見る人はその向こうに人がいることを意識するようになる」というものがありました。配信やVRの界隈の人たちも、アバターはあくまでアバターで、その向こうにリアルな人がいるっていうのを意識していると感じます。そういう意味では見た目だけを取り換えられる、服に近いかもしれません。

――そう考えると、自分のリアルな顔も言ってみれば一つのアバターなのかなっていう気がしてきますね。

林:ちょっと脳がバグってくる感じはありますね。

家族の顔は見たいけど自分はアバター

――プライベートでも使います?

鳥丸:使います!家族とビデオ通話するときに、部屋が散らかってるから見せたくないときとか。

――そういう時、ビデオなしの電話だとやっぱり味気ないですか?

鳥丸:そうですね。家族の顔が見たいなと思って。

――ちょっと不均衡がありますね(笑)

白川:私はプライベートではあまりないですね。素を見せられる人としかビデオ通話はしないので。

林:僕はアバターを使うことに対する迷いは全然ないので、積極的に使っています。就職面接もアバターでやらないかな、みたいな。(笑)

――それはいいですよ。見た目じゃなくて人格で見定めてほしいですよね。アバターはどういうものが好きですか?

鳥丸:自分のアイコンのアバターを作りたいなと思っています。第2の自分にしたいなと。いまは動物を選びますね。せっかくアバター使うのだから、絶対なれないものになりたいなーという。

白川:私もどうせアバターやるなら自分と違うものと思って使っています。でも自分に似てるアバターも持っておくと、真面目な会議にも参加できていいですよね。

――アバターにもTPOがあるのかもしれないですね!

 

というわけで改めましてデジタルハリウッド大学チームの皆さん、受賞おめでとうございました!

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