阪神猛追の巨人に「十分に追いつける」の声 首位奪取のカギは

J-CASTニュース

   巨人が上昇気流に乗ってきた。2023年6月15日の西武戦(東京ドーム)でサヨナラ勝利を飾り、今季2度目の5連勝。貯金を今季最多の4に増やし、首位・阪神に5.5ゲーム差まで接近した。

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湯浅京己が交流戦で3度の救援失敗

   「春先は坂本勇人、丸佳浩が打撃不振だったり、中田翔が右太もも裏の肉離れで戦線離脱するなど主力がスタメンでなかなかそろわなかったが、ここにきてオーダーが固まってきたのが大きい。実績ある選手が下位まで並んでいるし、相手バッテリーも気が抜けない。投手陣も踏ん張っているし、今は劣勢の展開でも逆転できる雰囲気があります。首位を快走していた阪神が失速してきましたし、十分に追いつけると思いますよ」(スポーツ紙デスク)

   15日の西武戦は投打の粘り強さを象徴する試合だった。2点を先制されたが、3回に坂本の9号左中間ソロで反撃の口火を切ると、7回2死一、二塁で大城卓三の中前適時打で同点に追いついた。先発の山崎伊織は8回まで6安打2失点と好投。

   9回は守護神・大勢が長谷川信哉に頭部直撃の危険球で退場し、無死一、二塁のピンチを迎えたが、中川皓太がこの窮地を救う。金子侑司を空振り三振に仕留めると、古賀悠斗を三ゴロ併殺打で無失点に切り抜けた。投手陣の踏ん張りに打線が応え、延長10回1死一、二塁で梶谷隆幸が左中間にサヨナラ打。接戦をモノにして、交流戦10勝5敗と単独首位に立った。

   気がかりなのは大勢だ。三振奪取能力が高いが、走者を背負って痛打を浴びる登板が目立つ。13セーブを挙げているが、防御率2.74は本人も満足できる数字ではないだろう。阪神は抑えの湯浅京己が交流戦で3度の救援失敗が痛手になり、勢いを失っている。巨人も9回を締める大勢のパフォーマンスが、首位奪取のカギを握りそうだ。(中町顕吾)

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