手でパタパタ動かすとどんどん形が変わっていく不思議なおもちゃ。意識して動かしても楽しいし、手が空いた時にもついつい無意識で触ってしまう。
それがマジックフラワーバスケットである。
ポスト・ハンドスピナーを求めて
Aliexpressという中国の通販サイトが好きで、よく眺めている。最初は電子工作に使う電子部品が安いのでよく買っていたのだが、使っているうちにおもちゃや科学実験セットなど面白いものがいろいろあることに気づいた。
先日も移動中に何となく見ていたところ、「fidget toy」、つまり手持ちぶさたのときに指先でもて遊ぶためのグッズがたくさん売られていることに気づいた。かつてハンドスピナーが一世を風靡した、あのポジションの商品たちである。
いくつか安いのを買ってみたところ、最初に届いたものにいきなりぐっと来てしまったので紹介したい。
変幻自在の……針金の塊?
それが、こちらである。
手づくりの民芸品ぽい趣がある。いままで自転車やネコを作ってきた針金細工職人が新作でシュシュを作ってきたら、かなり思い切った方向転換である。
だが安心(?)してほしい、これはシュシュではない。変形するのだ。
針金でできたカゴのような構造をしていて、7つの関節がある。
その関節を指先でパタンパタンと折りたたんでいくことで、いろんな形にくるくる変わるのだ。
万華鏡的な美しさ
パタパタやって「いろんな形ができる…!」って遊んでいるだけでも面白いのだけど、これ、幾何学的な形をしていて見た目にもかなり美しいのだ。
環状のもようが変化していく様子は万華鏡っぽい。鏡が入っていない、ミラーレス万華鏡である。(普通の万華鏡は一眼万華鏡だろう)
慣れてきてスムーズに動かせるようになると、ちょっとした特技として披露することもできそうだ。
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まだまだスムーズではないが、1週間ほど練習した成果。向きを変えながら、美しく見える形をオーディエンス側に向けていくのがコツとわかった
これはなんなんだ
記事で紹介するにあたって、これの名前がわからず困った。Amazonにあったら日本語の名前が書いてあるかなーと思ったのだが、そもそもなんて検索したら出てくるのかもわからない。
マジックフラワーバスケットとか、マンダラフラワーバスケットというのだそうだ。
そうか、カゴか。意外なカテゴライズである。
ついつい触ってしまう
冒頭にハンドスピナーの文脈で買ったと書いたとおり、手元に置いておくと手が空いたときに何となく触ってしまう。芸として極めることもできるし、ただもてあそぶこともできる。一日の使用時間はもはやスマホに迫るかもしれない。