バンダイ、前代未聞の“不誠実対応”が物議…商品予約後に内容量減、キャンセルも不可


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プレミアムバンダイ公式サイトより

 玩具・プラモデルの国内大手企業、バンダイナムコホールディングスの子会社で、特に大人向けの商品を開発・販売しているバンダイスピリッツについて、不穏な情報が出ている。

「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ガンダムデスサイズヘル(EW版)」というプラモデルを予約したところ、後日、1通のメールで一部のパーツについて数量が減らされる「仕様変更」の知らせがあったという。

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「仕様変更」を告知するメール

 公式サイトを見ると、商品の内訳は

 ・本体
 ・交換用手首左右各4種
 ・アクティブクローク
 ・バスターシールドヘル
 ・ビームシザース
 ・ツインビームシザース
 ・アードラー×2
 ・ホーネット×2
 ・ジョイント一式
 ・台座&支柱一式

だった。

 このうち「交換用手首左右各4種」が「交換用手首左右各3種」に内容量が減ったという。本体ではなくパーツの一部とはいえ比較的重要な部分で、購入者にしてみれば「仕様変更」のメール1通で済まされるものではない、との思いから不問の声が出ているのも頷ける。しかも、それがキャンセル期限が過ぎてからの変更だったことから、バンダイ側の対応が不誠実だ、との批判も出ている。

 また、このプラモデルは税込み3万3000円と高額なため、ファンにしてみればパーツひとつにしても、簡単に諦められるものではないのかもしれない。

 山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は、バンダイ側は売買予約・契約を結んだ時点で「左右各4種」となっていたのであれば、その通りに交付すべきとの見解を示す。

「本件、手首のパーツは『左右4個ずつ』で売買契約が成立しているので、後から減らすことはできませんし、民法561条により、購入者は残り1個分ずつの交付を求めることができます。あとは、バンダイ側が『3個を4個と記載した錯誤だった』と言い張る可能性もありますが、凡ミスでしょうし、法律上『重大な過失』にあたるでしょうから、言い逃れはできないように思います。まぁ、あとは大企業としての“神対応”をすることが求められるのではないでしょうか」

 そこで、Business Journal編集部は、事実確認及び購入者にあらためてなんらかの対応をする予定はないのか、バンダイスピリッツに問い合わせを行ったが、期日までに回答はなかった。

 玩具・プラモデルにおいて国内トップランナーのバンダイには、誠意ある対応を求めたい。

(文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表)

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