2023年4月1日から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されてもうすぐ2ヶ月が経つ。少しばかり着用率は上がったように感じるも、まだまだ浸透しているとは言いにくいのが現状だ。
地方自治体によっては補助金を出すなど試行錯誤しているが、着用率が伸びない背景にあるのは慣れ、そして中には見た目を気にする人もいるらしい。TBSによると、思春期だと恥ずかしいという気持ちが生まれることもあるそうな。それならば……!!
・ハット型のヘルメット
時代は令和だし、安全基準を満たしつつダサくないヘルメットを被ればいいのではないだろうか。よく見るタイプだとスポーティーなヘルメットがあるが、ググってみたらなんと普段着にも馴染むようなハット型のものも存在した。
見た目はハット、中身はヘルメット──となんだかコナンくんみたいな感じがすることはさておき、楽天にて1780円(送料無料)で売られていたのでどんなものか購入してみた。ちなみにサイズは1種類で男女兼用である(色は選べる)。
注文から数日後、簡易的な包装でブツが届いた。さっそく中身を確認してみたところ……
商品ページで紹介されていた通りのフツーなハットが入っていた。サイズ的にはちょっと大きめだろうか。この中にヘルメットが仕込まれているとのことだったから、ひっくり返してみると……
あった、あった! ヘルメット自体は消防士のものと同等の設計でCE認証済み(欧州の認証を受けた製品)。要するに、代表的な安全基準はクリアしているということだ。
なお、取り外しも可能となっているから、ハットだけでも使うことができる。ただ、使用するにあたり1つだけ問題があって……私の頭はとにかくデカい。そこらへんで売ってる帽子相手だとほぼほぼ頭が無双してしまうくらいデカいからそもそも入らないかもしれないのが不安だ。
・頭がデカい問題
ヘルメットとはいえ、男女兼用のものが私のデカ頭に耐えられるのか。こういうのってサイズが書かれていても、通販で買うと実物が届くまでどんなものか分からないものだよなぁ。ということで、無駄に緊張しながら被ってみたら……
ドキドキ……
スポッと入った!!!! だが……
キョンシーに見えるのは気のせいだろうか
テンガロンを私みたいなデカ頭が被ると、なんだか不自然な感じになってしまった。まさかのキョンシー出現にある意味恥ずかしくなった私だったが、両サイドにスナップボタンがついていることに気づいた。なるほど、これでハットになるワケね。パチッと外してみたところ……
イケるやん! フツーのハットになってくれてひと安心。これなら山とかにいそうである。ちなみに着用感はまったくと言っていいほど違和感ゼロ。ヘルメットのゴツゴツした感じもほとんどしないくらい軽く、帽子の部分もこれと言って変なところはなかった。
・使えるヘルメット
見た目は完全にハット。頭デカ太郎の私が入ったくらいだから、ほとんどの人は大丈夫なのではないだろうか。では自転車に乗ってみると、周囲からどう見えるのかも確認してみよう。
ヘルメットがズレないようヒモの長さをキュッと調節。こうすることでちょっとやそっとの風や衝撃でズレることもないだろう。てことで……
実際に自転車に乗ってみた
うむ! 誰がどう見てもハットを被って自転車に乗っているオッサンだ。まさかこのハットの中にヘルメットを忍ばせているとは思うまい。テンガロン風だとキョンシーになったものの、これなら恥ずかしいという気持ちはまったくないぞ。むしろイイ!
というのも、ハット自体の性能もしっかりしていてUVカット率は日本の検査機関で検査済み。帽子の裏側はメッシュで蒸れにくくなっているし、ツバも幅広で日差しも防いでくれる。これから先の季節は紫外線&日差しが天敵だから、一石二鳥とはこのことだろう。
──以上がハット型のヘルメットを使ってみた感想だ。何はともあれ、すべては自分の身を守るため。自転車に乗る際にはヘルメットの着用を心がけるようにしよう。