岡山県津山市、NTT西らと連携協定–地域共創型ワーケーション事業を推進

CNET Japan

 NTT西日本 岡山支店は5月22日、岡山県津山市と津山商工会議所、アデコ、AKKODiSコンサルティング、IRODORI、スカラパートナーズと、津山市の産業活性化と関係人口の創出を目指し、連携協定を締結したと発表した。

 IT企業誘致に向け、持続可能な地域共創型ワーケーション事業を推進する。協定締結の期間は、5月22日から2026年3月31日までを予定する。


 

 津山市は3月、「津山市スマートシティ構想」を策定。少し先の未来に向けて、便利で快適な技術や仕組みをいち早く生活に取り入れる環境整備と、新たな価値の創造に取り組んでいる。

 構想のうち、産業や観光/文化の分野では、ICT分野を始めとした労働力が不足。ICT分野に関する教育、学習環境が少なくICT導入が加速しないという課題があり、域内外両方の対策が必要と捉えているという。

 ワーケーション事業の推進はその対策の一環となる。津山市はワーケーションを「Work」×「Location」・「Connection」と定義し、快適なワークスペースで地域の人材とつながることができ、休暇時は津山市ならではの産業や文化資源で楽しくリフレッシュできるワーケーションを推進するという。

 具体的には、津山市が整備を支援したテレワークオフィス「COTOYADO」を拠点に、域外(津山市外:主に首都圏、関西圏)のIT企業を誘致する。域内外企業が集い交流を深め、地域課題の解決や新たな事業を共創。同市の産業活性化と関係人口創出を目指す。

 また、連携する各企業は、ICTの利活用や地方創生に資する事業ノウハウ、新しい働き方に着目した事業など、各々の強みを活用。津山市地域の住民とともに、津山の魅力を生かしたワーケーションブランドを立ち上げるという。

 さらに、ワーケーション事業を地域で持続可能な営みとしていくため、地域のIT化を牽引し、地域内外をつなげるITファシリテート人材の育成にも取り組んでいく。具体的には、域外のIT企業を対象に、2024年3月末までにワーケーションツアーを2回実施する。地域のIT化を牽引し、持続的にまちづくりを推進できる人材の育成や、地域内外のマッチングイベントなどを企画・運営(ワークショップやデジタル体験会など)などを通じて、地域のITファシリテート人材育成を目指すとしている。

Source