「この世界の片隅に」の片渕須直監督最新作「つるばみ色のなぎ子たち」のビジュアルやメイキング映像公開

GIGAZINE
2023年05月21日 21時22分
動画



この世界の片隅に」「マイマイ新子と千年の魔法」を手がけた片渕須直監督による最新作のタイトルが「つるばみ色のなぎ子たち」であることが、2023年5月21日(日)開催の「MAPPA STAGE 2023」で発表されました。ティザービジュアルとメイキング映像も公開されています。

映画「つるばみ色のなぎ子たち」公式サイト
https://tsurubami.contrail.tokyo/

【LIVE】「MAPPA STAGE 2023」5 ⽉21 ⽇(⽇)15:30~ – YouTube
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発表には片渕監督とMAPPA・大塚学プロデューサーが登壇しました。本作の制作はスタジオ「CONTRAIL」が担当しますが、これは大塚プロデューサーによると、片渕監督を作品を作るにあたってMAPPAのラインを1つ使っていくのは難しいと考え、2019年に新たなスタジオを設立したものだとのこと。

新作は「つるばみ色のなぎ子たち」、英題は「The Mourning Children/Nagiko and the Girls Wearing Turubami Black」。


CONTRAILのYouTubeチャンネルで映像が出ていたとおり、平安時代を舞台とした話。片渕監督はタイトルに名前がある「なぎ子」について、片渕監督作品「マイマイ新子と千年の魔法」に出てきた1000年前の少女・諾子と「関係があるのかどうか」と語りました。

ティザービジュアルに描かれているのは、色とりどりの十二単ではなく、グレー一色の十二単を着た少女。これが「つるばみ色」で、くぬぎのどんぐりの帽子の部分を集めて作る黒い染料であり、喪服の色だとのこと。英題もこれを反映して「Mourning(喪に服す)」となっています。「なぎ子たち」の「たち」の部分は「Girls」となっていて、「喪に服すなぎ子と少女たち」となり、内容についての一端を示したタイトルとなっています。片渕監督によれば、今のところ発表できるのはここまでだとのこと。

©つるばみ色のなぎ子たち製作委員会/ クロブルエ / ©The Mourning Children Production Committee/ KUROBURUE

片渕監督によれば、平安時代には色とりどりの十二単でのどかに暮らすイメージがあるかもしれないが、実際には喪服を脱ぐ機会がない人もいたような時代だとのこと。それを、どういう時代だったか解き明かし、当時の人たちはこうだったのではないかというところから物語を作っているそうです。

今回、実際にたいまつを作ってみたり、染め物をしてみたりした様子を含む映画のメイキング映像も公開されています。片渕監督は、たいまつは油を使うのかと思っていたら実際にはつかわなくても十分に燃えることがわかったと、メイキングの成果を語りました。

映画『つるばみ色のなぎ子たち』 メイキング映像ー片渕須直監督最新作の制作秘話披露 – YouTube
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スタッフとしては、監督補が浦谷千恵さん、作画監督が安藤雅司さん、音楽が千住明さんであることが明かされました。

片渕監督は「僕らは後ろに飛行機雲を残し、それを糧に成長していただき、すばらしいアニメーション映画の作り手になっていただければいいなと思いながら、若い人たちと仕事をしています。まだ完成には時間がかかりますが、『つるばみ色のなぎ子たち』、よろしくお願いします」と語りました。

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