テックウインド株式会社は、台湾QNAP SystemsのSMB向けラックマウント型8ベイNASキット「TS-855eU」シリーズの販売を開始した。市場想定価格は、冗長化電源を搭載した「TS-855eU-RP-8G」が46万2000円前後、単一電源の「TS-855eU-8G」が37万4000円前後。
両モデルとも、CPUにAtom C5125（8コア、2.8GHz）、メモリはDDR4 SO-DIMM 2GB×2（最大32GB×2）を搭載。AES NIハードウェア暗号化と、暗号アクセラレーター「Intel QuickAssist Technology」に対応し、圧縮の計算負荷を軽減し、IPsec/SSL暗号の性能を向上させるという。
有線LANポートは2.5Gbps対応×2を備え、ポートトランキングやフェイルオーバーに対応。M.2 2280（PCIe Gen3 x4）スロット×2も備え、最大25Gbps対応のネットワークカードやSSDなどを拡張可能。そのほか、USB 3.2 Gen 1ポート×4も備える。
OSは、QNAPのNAS用OS「QTS」のほか、ZFSベースで高いデータ保護性能とデータ削減機能を持ち、SSDベースのアプリケーションに最適化されたNAS用OS「QuTS hero」にも対応する。ただし、QuTS heroを使用するには8GB以上のメモリなどの条件がある。
TS-855eU-RP-8Gは300Wの電源×2により電源を冗長化。TS-855eU-8Gは300Wの電源×1を搭載する。いずれも本体サイズは432×297.4×88.6mm（幅×奥行×高さ）で、重量はTS-855eU-RP-8Gが8.15kg、TS-855eU-8Gが7.61kg。両モデルともQNAPにより最長2027年までのサポートが提供され、長期プロジェクトで利用するNASとしておすすめだとしている。
