先日は自宅のデスクトップPCについて、システムファイルの上書きを行った。このPCはスペックを生かして仕事に使うこともあるので、またトラブルがあったときにも修復した環境に戻れるようにしておきたい。
……この記事を書いている時点で、新型コロナが5類に移行されて4日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回はWindowsの標準ツールなどを使って、システムのバックアップを取ることにした。
5月10日(水):世代管理しておけば、作業ファイルに何かあっても安心
昨日はコントロールパネルに用意されたWindows 7時代の機能を利用して、システムドライブのバックアップを行った。一方、Windowsの「設定」画面には、「バックアップ」に関するメニューも用意されており、Windows 10では「ファイル履歴」が、Windows 11では「アプリと設定のバックアップ」が利用できる。
このうち「ファイル履歴」は、いわゆるファイルの世代管理を行うためのもの。指定したフォルダを定期的にスキャンして、ファイルが更新されていた場合には、元のファイルがバックアップとして残される。このためファイルを誤って上書きしたり、新しいファイルを古いファイルで上書きコピーしてしまっても、元の状態に戻すことが可能だ。
ただ、「ファイル履歴」では保存先を変更できず、バックアップは常に同じドライブ内に作成される。このため、そのドライブに不具合が起きた場合には、バックアップごとデータにアクセスできなくなる可能性が高い。
筆者は「BunBackup」というフリーソフトを利用して、仕事用のファイルを全て別ドライブにバックアップしているのだが、このソフトにも世代管理の機能が用意されていた。バックアップを複数作成するのも容量の無駄なので、ひとまずはこの機能を利用して、ファイルの世代管理を行うことにしよう。
これで、システムファイルに不具合があったり、ファイルの上書きミスがあっても、バックアップからデータを復元できそうだ。テレワークで会社のPCを持ち帰っていると、故障などのトラブルの解決に時間がかかるので、重要なデータについてはバックアップを用意しておきたい。
とある中小企業に勤める会社員、飛田氏による体当たりレポート「急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記」。バックナンバーもぜひお楽しみください。