松屋グループのカレー専門店「マイカリー食堂」は、2023年4月中旬より店舗限定で「シチュービーフソース」と「オニオンソース」という2種類のカレーソースの提供を開始している。
オニオンソースは「グルテンフリーの健康志向カレー」とのことなので、三鷹店に食べに行ってみたところ、商品に関する注意書きに困惑してしまった。
・グルテンフリーのオニオンソ―ス
オニオンソースに関して、「松屋カレー部 × マイカリー食堂」の公式Twitterは4月に次のように伝えている。
「オニオングラタンカレー 食べてきました! オニオンソースは、玉ねぎの旨味がギュッと濃縮された優しい味のカレーです。甘口なので、辛いのが苦手な方にもオススメ しかもグルテンフリー マイカリー食堂三鷹店と赤坂店でテスト販売中です!」
とのこと。現在(2023年5月12日)もまだこの2店舗でしか提供していないようだ。最近すぐに胃もたれしてしまう私(佐藤)にとって、グルテンフリーはうれしい。食べてみたい! ってことで、三鷹店にやってきた。
店前のグランドメニューを見ると、上部にオリジナルソース・シチュービーフソ―ス・オニオンソースの3種類がたしかに表記されている。
オニオンソースは炙ったチーズを乗せたグラタン風でも食べられるのか。これは美味そうだな。
よく見ると、この項目の下に次のような注意書きがあった。
「グルテンフリーは小麦アレルギーの方に対応した商品ではありません」
「グルテン20ppm以下を確認しておりますが、二次原料に粉末醤油を使用しているため、アレルゲンとしては小麦を含みます」
グルテンフリーだからといって、小麦アレルギーの方でも食べられるわけじゃないってのは常識なのだろうか? 私は知らなかったので、すごい大事なことが小さな字で書かれていると思ってしまった。
グルテンフリーの商品は食の選択肢を広げる意味で大いに助かるはず。だが、この表記だと小麦アレルギーの人が誤って食べてしまう危険性があるのではないか?
……と思って調べたら、「グルテンフリー」という言葉の定義も曖昧で、ケンミン食品株式会社の説明によると「グルテンを一定レベルで含まない」という意味もあるとしている。
つまり、この表記自体は間違っていない。それどころか、「グルテン20ppm以下を確認」といった点までわざわざ記載してあるのは親切と言えるかもしれない。
しかし一方で、アレルギーをお持ちの方が誤って注文することがないようにもっと大きくハッキリ書いた方がいいのでは? とも思う。スペースの関係もあるので、難しいところだが……。
・味はいい
さて、実際に食べて味をたしかめてみたいと思う。注文したのは「煮込みビーフグラタンカレー」(辛さ:マイルド 税込1050円)である。一緒に「サラダスープセット」(税込250円)も頼んだ。
ソースに小麦粉を使っていないので、舌触りが大変なめらかで玉ねぎの強い甘味と旨味を感じる。強いて言えば、オニオンスープにカレールウをぶち込んだような玉ねぎ強めの味である。
具材のにんじん・じゃがいも・牛肉もしっかり煮込まれていて、口に入れるとホロリと崩れる。
私はホントに近年、胃腸が弱くなって、油(脂)モノを食べると胃もたれして胃薬を飲まないとやってられなくなっている。しかしこのカレーは口当たりもさることながら、食べたあとの重さもなく、胃腸に負担を感じなかった。さすがグルテンフリー。
とにかく、実際に食べてみると美味しくて、食後の満足感も高い。とても良いカレーだった。
・今回訪問した店舗の情報
店名 マイカリー食堂 三鷹店
住所 東京都武蔵野市中町1-6-7
時間 10:00~23:30(L.O.23:00)
参考リンク:マイカリー食堂、Twitter @matsuya_curry、ケンミン食品株式会社
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24