宮下公園のホテルがペラペラに見える理由

デイリーポータルZ

渋谷の宮下公園のホテルがペラペラに見えて仕方がない。いったいなぜペラペラに見えるのか、謎に迫った。

宮下公園にあるホテル

渋谷にある宮下公園は60年前にできた歴史ある空中公園である。いろんなことがあって、2020年からはミヤシタパークという名前になっている。ちょうどそのとき、sequence MIYASHITA PARKというホテルも建設された。

左のアーチになっているところが公園で、右の建物がホテル。

このホテルが、ペラペラなのだ。いったい何を言っているんだという感じだが、この写真をみてほしい。

周囲の立体感とは対照的に、このホテルだけかなりペラペラじゃないですか?

いちど気になるともうずっと気になってしまう。

もっと近づいてみるが、ペラペラに見える。
足元から見上げるように撮る。まだ少しペラペラ感がある。

ダメ押しでGoogle Mapのストリートビューも載せておこう。

ご自身でグリグリと視点を動かしてみてください。どうやってもペラペラに見えることでしょう。

このホテルだけいったいどうしてこんなにもペラペラに見えるんだろう。 気になって仕方がない。

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心当たりはある

このホテルがペラペラに見える原因として、2つ心当たりがある。

①側面が見えないせい
②外壁の模様のせい

ペラペラに見える原因は①と②の両方かもしれないし、どちらか一方かもしれないし、どちらも違うかもしれない。ひとまず①から確かめよう。

ペラペラの原因は「側面が見えないせい」ではないか

①側面が見えないせいについて確かめるにあたり、まずは次の画像を見てほしい。

左は先ほどの写真。右はそれを加工した写真。

右の写真は2階の窓ガラス部分を塗りつぶしたものだ。するとどうだろう、右の写真のほうがわずかにペラペラ感が増しているように感じないだろうか。

だとしたら、写真の差分がペラペラ感の正体だ。

お気づきの通り、それはホテルの側面の部分である。

このホテルの面白いところは、側面の部分が見えにくいというところだ。当然、一般的なビルも真正面からみれば側面は見えない。でも、このホテルは真正面じゃなくても側面が見えないのだ。

改めてこちらの写真を見てみよう。

この写真は真正面ではなく、かなり右にずれて撮っている。なのに側面が見えない。ななめから見ているのに側面が見えないという違和感が脳に伝わったとき、これはハリボテなのでは?と錯覚してしまう。

脳内イメージ。これがペラペラ感の正体かもしれない。

側面が見えると安心する

逆に言えば、側面がちょっとでも見えると立体感が生まれる。その境目となる写真を撮影した。

左は側面がギリギリ見えない写真。右は側面がギリ見えたときの写真。

これを交互に表示してみるとわかりやすい。

どう見ても立体的だ。ペラペラの魔法が解ける瞬間である。

⏩ 側面が見えにくい理由は?

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