「良かったころのツイッターみたい」と評判のこのコーナー、よのなかのちょっとした楽しい違和感を集めてます。今週は10本。進行役は編集部 林です。
・コオロギスナックは産地を気にする時代に
・「塩だれ」の表現はむずかしい
・小諸そばのポップがアイロンビーズ
・自販機で「スイマセーン 」が売られていた
・くず餅の黒蜜きなこに餅をひたすと くど甘すぎる安倍川餅
・道路の塗り分けがイタリア
・UHA味覚糖のコーンポタージュ味ソフトキャンディ「miwaku」、食べるなら今かもです
・バインミーに練乳をつけるとうまい
・ヤマザキ春のパンまつりの「あとちょっと」はちょいパクラスクで
・トムヤムクンヌードルはトムヤムクンペーストを入れ忘れてもおいしい
今週の超短い記事はコオロギからスタートです。
コオロギスナックは産地を気にする時代に(林雄司)
ドラッグストアのスナックコーナーにコオロギスナックが売られていた。
国産コオロギだ。
もうコオロギは普通の食材になっていて、産地にこだわる段階にまで来ているのだろうか。
しかも左はソースが決め手のたこ焼き味。
コオロギがタコ焼きのフレーバーになる。そんな食物連鎖はないよ。
目を閉じて味わってみたがコオロギっぽさはなかった。いや、そもそもコオロギの味を知らないので、コオロギの気配があるかどうかも分からなかった。
その点ではコオロギスナックは盲点を突いた商品といえよう。
ただ、なんの違和感もない美味しいスナックだった。
こちらはきちんと取材したいが(コウロギ農場を見てみたい)、まずは発見の報告まで!
コオロギの会社では養鶏場のようにみっちりコオロギがいるのでしょうか。調べたら徳島の会社でした。去年の暮に観光に行ったのでついでに見てくればよかった!
「塩だれ」の表現はむずかしい(古賀及子)
亀田の柿の種には通常味のほかにも「梅しそ」や「わさび」などがあるが、最近期間限定で「やみつき塩だれ」というのが出ている。
公式サイトによると「香味野菜が味の決め手!チキンやガーリックの旨みにピリッと黒胡椒の辛さをきかせた、やみつきになるおいしさです」ということで、これは偏見だが、牛角とかにありそうな味つけだな~と思った。
柿の種ファンとしてはぜったいに食べておきたい。
んっ。
「梅しそ」では梅としそを、「わさび」ではわさびをパッケージに配しておけばよかったわけだ。それが「塩だれ」となって急に迷走したのが伝わる。
太く皿に垂らしたタレのさま、その太さにも社内でそれなりに議論があったのではないか。
味は、いつもの柿の種の醤油味とはベースから違う塩味ということもあって、楽しんで食べました。おいしかったです。
ワサビや梅のように塩だれはまだアイコン化されてないんですね。
思わずリアルなねっとりした形でパッケージに登場してしまっています。ひとりだけ実写版。
小諸そばのポップがアイロンビーズ(トルー)
小諸そばの横を自転車で通った時、違和感があったので引き返してよく見た。
ガラスのウインドウに何か貼ってある。
アイロンビーズで「エビ天祭」と書いてある。すごくよくできてるし、そば屋にアイロンビーズというミスマッチがとてもかわいい。
そしてこれ、奥のサンプルが見えにくくなっていないし、見た目がきれいだし、手作りと分かるので親近感も湧く。ポップの正解ってアイロンビーズなんじゃないか。
エビの立体的な感じ、良いなーと思ってしばらく眺めた。
これはドット絵の心得がある人ではないでしょうか。だって左のエビなんて黄色で三色使ってますよ。
幻のドット絵師とかであってほしい。
自販機で「スイマセーン 」が売られていた (たぐめん)
通りがかった自販機の様子が、少しだけおかしかった。
1枚だけ、「スイマセーン ¥110」という手書きの値札が置かれている。
スイマセーンが商品名なら納得するが、どう見てもウィルキンソン。
他の商品と比べて値段が高いわけでもなく、他に謝られる理由も見当たらない。
いちど帰宅したが、気になりすぎて再訪。買えば何か分かるだろうか。
普通のウィルキンソンゲット。
ふと思ったが、本当に謝りたいなら「スイマセーン」ではなく「スイマセン」だろう。
謝っているのではなく、誰かを呼んでいるのか?
念のために自販機全体の写真を撮ったので、何かピンときたら教えていただきたい。
隣の自販機には「ゴメンナサイ ¥110」でワンダのコーヒーが売られていた。やっぱり謝りたいのか。
謝っているのではなく誰かを呼んでいる説はあるかもしれないですね!
でもここでなぜ呼びかけているのか、逆に疑問が大きくなります。
投稿者のたぐめんさんも「なぜこのような値札をつくったのか、気になりすぎて夜も眠れないです。」とのこと。
くず餅の黒蜜きなこに餅をひたすと くど甘すぎる安倍川餅(hatao)
東京下町の名物、船橋屋さんのくず餅をもらいました。美味しくいただきましたが、くず餅にかける黒蜜ときなこがたくさん残ります。
なんとももったいないので、家にあるなにかにかけようと思いました。
冷凍してあった普通のお餅を焼いてかけることにしました。
絶対うまいやつ!とウキウキしながら焼いて、かけるというより浸す。
結果、ちょっとくど甘すぎる安倍川餅、でした。
やはりくず餅との組み合わせがベストマッチ。
また残ってしまったので、抹茶に入れたら、飲み物として最高でした。
わかります。船橋屋のくず餅の黒蜜は必ず余ります。写真は安倍川もちですが、話としてのベストは抹茶ということですね。
投稿をくれたhataoさんは「食べ物を捨てることにとても抵抗があります。ラーメンのスープももちろん残しません(次の食事で塩断ち)。」だそうです。
食べ物を粗末にするなってちょっと呪いめいたところがありますよね。
既視感のあると思ったらイタリア国旗と同じカラーリングでした。
CMYKに変換したかのようなイタリア国旗ですね!
「この道の近くにイタリア料理屋があって、それ見た瞬間に気づきました。」だそうです。これは見たことあったけどイタリアだとは気づかなかった!
UHA味覚糖のコーンポタージュ味ソフトキャンディ「miwaku」、食べるなら今かもです(古賀及子)
UHA味覚糖のソフトキャンディといえば「ぷっちょ」だが、「miwaku」という商品が出て個人的に注目していた。
商品展開は1種類で、これが「スイートコーン味」なんである。
パッケージにはコーンポタージュスープらしき写真があり、フルーツとか清涼飲料水をフレーバーにしがちなソフトキャンディ界に、まさかスープ味で打って出た商品なのだ。
ただ、上の写真をよく見ていただきたいのだが、コンビニで半額の見切り品扱いになっていた。もしかしてもしかすると、棚から整理されてしまうぎりぎりの状況かもしれない。
味としてはしょっぱいのかと思いきや、甘い。鋭角的なパンチのないゆるい味わいで、先鋭的な商品だがちょっと懐かしい、べっこう飴みたいな懐かしい味わいがある。
見かけたら、後学のために買っておいてもいいやもしれないです。
スナック・お菓子界にコーンポタージュ味のムーブメントがありましたよね。ガリガリ君コーンポタージュ味が先駆かもしれません。今やコンビニで半額にされているのでサルベージするなら今!
バインミーに練乳をつけるとうまい(林雄司)
ヨーグルトコーヒーを紹介した渋谷のバインミースタンドにまた目を引くものがあった。
「おやつバインミー」だ。
パンに練乳をつけて食べるのだ。
おいしそうだけど、ちょっと味が単調なのではないか。だが、そんな心配も瓦解するおいしさだった。
パンがトーストしてあってサクサクしている。
このパンだけですでにうまい。
では練乳をつけていただきますかな。
サクサクしたパンの組織に練乳が染み込んでいく。
練乳は濃いけど重さはなくどこまでも甘やかす味。それがパンの香ばしさと一緒にやってくるわけで。(思わず口調も山田太一の脚本みたいになる)
ちょうどいいおやつでした。
渋谷ストリームのバインミースターというお店です。ここ、パンが美味しいんですよね。ちなみに「バインミー」はサンドイッチではなくパンという意味だそうです。
ヤマザキ春のパンまつりの「あとちょっと」はちょいパクラスクで(ぷりんぐみん)
ヤマザキ春のパンまつりのシールが貼られているのは4月30日出荷分まで。5月が始まるとあのピンク色のシールは店頭から姿を消してしまう。
パン類は賞味期限が短く買いだめも難しいため、「あとちょっと」を諦めてしまう方も多いのではないだろうか。
そんな救世主が「ちょいパクラスク」である。
5月1日から景品引換終了日の5月14日までの空白期間にシールが貼られている商品はちょいパクラスクやパウンドケーキなどのわずかな菓子類のみ。
ちょいパクラスクは入手しやすいし菓子のため、賞味期限が長い。
必要な点数分を購入してもシールだけ剥がして保管しておくことが出来るのだ。
3ヶ月続いたまつりもまもなく終わりを迎える。
このペースで行くと間に合わないなと諦めムードの方、そんなあなたに「ちょいパクラスク」。
諦めずに今年の白いフローラルディッシュを手に入れましょう!
春のパン祭りヒストリーのページには累計交換枚数が5億5千万枚とありました。日本の総世帯数が5340万らしいので、1世帯に11枚ある計算になります。
山崎製パンって日本最大の皿メーカーじゃないでしょうか。
パン祭りヒストリーのサイト、じっくり見ちゃいますね。
トムヤムクンヌードルはトムヤムクンペーストを入れ忘れてもおいしい(べつやくれい)
トムヤムクンヌードルが好きでよく食べている。
ある日、いつものようにトムヤムクンヌードルを食べたのだが、ふだんの辛さが感じられなかった。
とはいえあまり深く考えず、自分が辛さに強くなったかなと思いながら食べてごちそうさまをした。その瞬間、見つけてしまった。
入れ忘れたトムヤムペーストを。
でも入れ忘れても辛味以外はトムヤムクン味だったから、これなら辛いのが苦手な人でも食べられるかもしれない。
あと、トムヤムクンヌードルにクリームチーズをちょっと入れるとクリーミートムヤムクンヌードルになっておいしいです。
トムヤムペーストを入れ忘れてもOKという「ちょい欠けレシピ」でした。(ちょい足しの逆)
以上、今週の超短い記事でした。
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