【マッチングアプリの闇】「結婚しよう」と言われ仕事を辞めた女性、社長のはずの彼氏が実は……

ロケットニュース24

Pairs(ペアーズ)、タップル(tapple)、Tinderと乱立するマッチングアプリ。世はまさに婚活戦国時代。しかし、デジタルネイティブではない私(中澤)からすると、やはりネットでの出会いはちょっぴり怖さも感じます。なんなら、マッチングアプリで出会えたという人にリスペクトすら感じる始末。

今回話を伺ったS子さんもそんなデジタルネイティブの1人です。マッチングアプリで出会った彼氏から「結婚しよう」と言われたS子さん。仕事を辞めて後は結婚を残すのみとなった時、彼氏の化けの皮が剥がれたと言います。

・社長

福岡県と愛知県の遠距離ながら、マッチングアプリを通して知り合った2人。彼氏は愛知県で会社の社長をしており、福岡に来る度に豪華なホテルのディナーなどに連れて行ってくれたそうです。もちろん、代金は全て彼氏持ち

念のため、渡された名刺に書かれていた店の名前を調べてみると、それは愛知県で数店舗を展開している店だったそうです。小さいながらも実店舗を持っている堅実さに安心したS子さん。彼氏のプロポーズに応え、愛知県に移住するために仕事も辞めました

・謎

もう愛知県に引っ越すだけ。そんな折、彼氏が帰った部屋で、S子さんはあるものを発見します。それは見知らぬ保険証

普通に考えると彼氏の忘れ物であるはずのもの。しかし、なぜ「見知らぬ」なのか? その秘密は保険証の上から四行目の文字列に隠されていました。

本記事を読まれている方は手元に保険証を用意してみてください。一行目には「本人(被保険者)」と書かれているはず。二行目に交付年月日が記載されており、三行目は保険者番号・記号です。そして、その下は……

そう、名前ですね! なんと、そこに書かれている名前が、名刺の名前と全く別物だったのです。嫌な予感を感じたS子さんが名刺の電話番号に電話して彼氏について確認したところ、その会社の人はきっぱりこう答えたそうです。「そんな人はいない」と──。

・彼氏の正体

一致しない名前、しかし実在する会社。彼氏の存在だけがぽっかり空洞のように現実から抜け落ちていました。彼氏は一体何者なのか? そこで愛知県まで行って保険証と共に問いただしたところ、最終的に判明した彼氏の正体は……


パチンカス

社長どころか、社員ですらないフリーター。「年収1000万円どころか200万円にも満たず借金まであった」とS子さん。「騙す気はなかった」と弁明されたらしいですが、名刺の偽造といい、大きすぎずかつ実店舗のある店を選んでいて妙にリアルな設定といい、悪質と判断してその場で婚約を解消したとのことでした。

・気をつけて

マッチングアプリの婚活がキッカケで職を失ってしまったS子さん。現在は実家で職探しに励みながら新しい出会いを求めているようです。

ネットでのちょっとしたやり取りで嘘を見破るのは難しく、結果、嘘が上手な人と、ガチで良い人が同列に見えてしまうのがマッチングアプリの怖いところ。嘘つきや詐欺師も当たり前に利用できるのがインターネットなので、女性だけでなく男性もウマイ話には気をつけましょう。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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